電子書籍を作成し販売するまでの手順がわかる本「電子書籍の作り方、売り方」の書評

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電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版

iPad/iPhone、Kindleなどを対象として、電子書籍を作成し販売するまでの手順を具体的に説明している。

知ろう編

電子書籍(電子出版)の特徴や、主要な電子書籍リーダー(Kindle、iPad、Sony Reader)、電子書籍サービスなどを紹介。

準備編

質の高いコンテンツを執筆するための心構えのような一般的な準備事項の説明がやや多いが、電子書籍固有の準備事項の説明もいくつかある。
・手軽な方法としてブログを電子書籍化するサービスを幾つか紹介(MyBooks.jpなど)
・電子書籍の読者層は、電子書籍リーダーの利用者層に限られるため意識すべき、として日米の利用者層の分布を説明
・キーワードツール(FerretPLUS、Googleトレンドなど)を活用し、「副題」に適したキーワードを推敲する手順の説明
などは参考になった。

作り方編

Wordで作りEPUB形式に変換するのが最も手軽として、Word書式設定のコツ(箇条書き11件程度)からonline-Convertによる変換作業まで説明。
ブログを原稿とする人向けにはSigil、手書きを原稿とする人向けには入力代行サービスを数件紹介。
以降、①InDesignやSigilでiPad向けにラノベを電子書籍化する例、②手作業やMobipocket CreatorでKindle向けに漫画を電子書籍化する例、③Pubooなどの電子書籍サービスを利用していきなりオンラインで作成していく例にて、詳細な手順とツール設定の説明が続く。
EpubCheck、ePub-Validationによるチェックの手順や、主要なリーダー(*)による実機確認などの説明もあり、これらはツールに依存しない手順として参考になる。
(*)Adobe Digital Editions(Win/Mac)、EPUBReader(FireFox)、Stanza(iPad/iPhone)、ソニーリーダー、Wave Text Viewer(携帯)など環境別に例示
章ごとに説明に使っている例や対象サービスが違うので、構成はややわかりにくいが、InDesign、Sigilの例では、コンテンツ(書籍の内容)をEPUB形式で作成しチェック完了するまでの流れがメインで、Kindleの例では、表紙画像の作成やAmazon DTPサービスでの価格設定方法など、コンテンツ(書籍)を電子書籍マーケットへ登録する流れがメインで説明している。
また、現状では電子書籍のフォーマットが複数混在してしまっていることに鑑みて、フォーマット変換のツール(Calibre、Stanza)を紹介している。

売り方編

①LuLu経由でApple iBookStoreで販売する手順、②Amazon DTPでの売上管理手順、③クレジット決済サービスを使って自分のサイトで直接販売する手順などが紹介されている。

感想

作り方編の一部に売り方編に相当する内容も混ざっているように思えるなど、構成はややわかりづらい部分があったが、ツールごとサービスごとの手順説明は例に沿って具体的であり、参考になった。
EPUB形式の電子書籍ファイルをみっちり作る玄人向けの方法だけでなく、電子書籍サービスを使って手軽に作る素人向けの方法も紹介されているなど、利用者のレベルにあわせた様々な方法を紹介している点はよかった。

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