いち批評家が会社設立から編集や流通まで手がけ、やりたいことをやった言論書!思想地図β vol.1

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思想地図β vol.1

非実在青少年から’ミカドの肖像へ’(猪瀬直樹+村上隆+東浩紀)

テーマ:「非実在青少年」

内容と同等に対談中に差し込まれるイラストが凄い。
「ロリ」「靴下」「エロス」「少女」などを表したイラストが副都知事も交えた対談中にぶっこまれる。文脈を捉えながら読み進めると、とても訴求力があるとわかる。思想地図βでしか出来ないこと。

特集:ショッピングモーライゼーション

現在の東京を見てみると、数多くのショッピングモールが目に映る。郊外のアウトレットモールはもちろんのこと、東京スカイツリー付近や羽田空港にもショッピングモールが併設される。人が集中する、もしくはハブとなる場所には必ずショッピングモールが併設している。これは、日本に限らず世界中の都市で起こっている現象である。
本章は「ショッピングモールを元に消費社会と都市の関わり」を論じ、都市論のアップデートを試みている。

・消費社会の段階をパリの外観の変化として捉えた。彼のパサージュ論は、高級品を売る商店が次々と街路へ進出し、街の風景となる様を論じたものであった。
・1970年代のベルサイユには大型ショッピングモール
・ドラックストアがひとつの都市へと拡大
・ショッピングモーライゼーション = 「ショッピングモール+モータリゼーション」
・ショッピングモールは都市が拡散した郊外空間とも、再魔術化された消費空間

しかしそれだけでなく、ショッピングモールを

・画一的な大型量販店が立ち並ぶ郊外化の象徴
・グローバル化される世界に現れたプラットフォーム

と考察している。ショッピングモールは人によって捉え方がそれぞれ異なり、容易に自分が語る文脈に接続可能であると同時に、それこそがショッピングモール的。

気になった記事

・神の都市 -The Prototype of CITY 2.0- 藤村龍至
・なぜショッピングモールなのか? 速水健朗
・ショッピングモールから考える――公共、都市、グローバリズム 北田暁大+南後由和+速水健朗+東浩紀
・ショッピングモール的都市の未来――都市とテーマパークの間 速水健朗+森川嘉一郎+浅子佳英+東浩紀+李明喜
・郊外文学論――東京から遠く離れて 宇野常寛
・テーマ化される消費都市 鈴木謙介

感想

他にも

「パターンサイエンス」
「テクノロジーと消費のダンス ――クラブカルチャー、音響、批評 菊地成孔+佐々木敦+渋谷慶一郎」
「セレブリティとオタク――ポップアートの新しい資源 福嶋亮大」
「コム デ ギャルソンのインテリアデザイン――「表層」から「接面」へ 浅子佳英」


といった興味深い記事がありました。

知的好奇心を満たす質とボリューム。
非常にオススメです。

思想地図β vol.1

思想地図β vol.1

  • 東浩紀,宇野常寛,千葉雅也,速水健朗,北田暁大,鈴木謙介

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