リーダーは半歩前を歩け!姜尚中流7つのリーダーパワー

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リーダーは半歩前を歩け (集英社新書)

政治学者である姜尚中が金大中との対話をきっかけにまとめたリーダーシップ論。金大中の「半歩前を歩け」などの信念を軸に理想のリーダー像について考える。

【求められるリーダーシップ】

・情報化の進展、個人の成熟、アイデンティティの多元化・分散化
により共同幻想をいだきにくい社会に。
・一つの目標に向けて動員しにくい、つまりリーダーシップを発揮しにくい。
・一方人々は「支配」を求めはじめている。
・自由からの逃走(エーリッヒ・フロム)が差し迫った問題に。
・金大中「私は民衆の半歩前を歩く」、にヒントがある。

【リーダーシップとは?】

・人はどのような動機で行動するのか
 ①恐怖
 ②利害関心
 ③共感
・リーダーシップは天賦の才ではなく。でも獲得可能なもの。
・経営者には「適正利潤」の「持続可能」な経営を目指してほしい
・歴史との勝負
「日々の要求に従」いながら、同時にそれがその時々の利害の問題にとどまらず、
日々の営みの変化にも耐えられる「歴史の要求に従」うことに繋がらなければならない

【姜尚中流7つのリーダーパワー】

 ①リーダーに従う動機をフォロワーに教える「先見力」
 ②ビジョンを具体的に落としこむ「目標設定力」
 ③大衆を惹きつける「動員力」
 ④人々にメッセージを伝える「コミュニケーション力」
 ⑤組織を運営し、経営していく管理的な能力「マネジメント力」
 ⑥知識や情報のストックに裏付けられた「判断力」
 ⑦「決断力」

 ①自分たちの組織や活動や仕事ひとつひとつにどのような意味があるのか。
 意味を付与する力、ビジョンを示す力
 ⑤とくに情報の管理能力と人事の管理能力
 ⑥判断力に必要な知性には2種類ある。
 生ものの知性 刻々と動いている現実から得られる生きた知識、状況判断力
 干物の知性 書物に学ぶような学問的なインテリジェンス(人文知)
 ⑦パワーを持つということは「強い」だけではなく「リスク」を負うことでありリスクを引 き取ることは「孤独」ということ

【政治とリーダーシップ】

・小泉劇場とはなんだったのか?
 強いて言う実績は郵政民営化だが、最優先課題だったか?
 年金、医療費、雇用など深刻な問題はすべて先送りされた。
 にも関わらず高い支持率、記憶に残る。
・リーダーじゃフォロワーの求めがあってこそ登場する。
 日本の戦後政治は自民党による一党支配
 90年代後半以降の「失速感」「先行き不安感」
 の中で生まれたトリックスター。

【金大中との対談】

・対話で解決すること、力で解決しないこと
・報復の連鎖を断ち切る
・平和的に対話をして、両方が得をする「太陽政策」
・リーダーは半歩前を歩け
・決断するときは「三度」考えよ

感想

時代によって求められるリーダー像は異なるが金大中からは「半歩前を歩け」など現代のリーダーシップを考えるヒントになるとの論には納得するところもあったが、全体的には求めるものが違ったのか、やはり「政治的なリーダーシップ」に閉じているように読めた。人々は支配を求め始めているのではないか?という仮説には興味あり、ビジネスに適用されている本も探してみたい。

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