宇宙の歴史から最新宇宙論がわかる本「よくわかる宇宙のしくみ」 膨張する宇宙の謎とは?

3190views鷹森雀ノ介鷹森雀ノ介

このエントリーをはてなブックマークに追加
よくわかる宇宙のしくみ (図解雑学)

言わずとしれたナツメ社の図解雑学。宇宙の歴史から最新宇宙論、そして太陽系から遥か彼方の銀河まで。宇宙についてあまり詳しくない人は、まずはこれを読むといいです。フルカラーなので、見ているだけでも楽しい。

宙観の歴史

宇宙の始まりは哲学から。宇宙関連のどの本を読んでも、まずはじめに古代の哲学者が宇宙を語るという章から入りますが、この本も例外ではありません。古代ギリシャの宇宙観からコペルニクスの地動説、ニュートンと万有引力の発生まで。

太陽系と太陽

太陽系の起源から太陽の仕組みなどを詳しく説明。太陽が輝く仕組み、表面で起こっていることや、太陽風とオーロラの関係など。

太陽系の惑星

水性から冥王星、彗星、太陽系外惑星までを説明。
太陽系を取り囲むオールとの海とエッジワース・カイパーベルトが彗星の巣と考えられています。

銀河の宇宙と構造

天の川の正体は、銀河系の円盤を真横からみた姿。私たちの宇宙は凸レンズ状の円盤。
銀河の暗黒物質、ダークマターはまだ正体が分かっていないが、候補としてはMACHO(マッチョ)とよばれる銀河のハローの中にある天体や、ニュートリノ、ミニブラックホールだという説など色々あります。

膨張する宇宙

膨張宇宙論は、アインシュタインの一般相対性理論の上に構築されました。膨張する宇宙に中心はありません。宇宙は大きく見ればどこでも同じで一様。その理由は、宇宙はある一点を基点として膨張し始めたのではなく、宇宙のすべての空間が同時に膨張し始めたからです。
宇宙の膨張により、銀河どうしの距離は広がりますが、銀河は重力で固定されているので、銀河の中にある星星の距離は変わらりません。
レーズンパンが膨らむことを例に挙げて、パン(宇宙)は膨らめどもレーズン(銀河)は膨らまない、と説明していますが、レーズンもある程度周りのパン生地に影響されて引き延ばされているような、とか色々考えてしまうことは無意味のようです。
宇宙がどこも中心というのはちょっとわかりにくいですが、人間スケールではなく、宇宙というスケールで考えるとなんとなく理解できるような……?

ガモフが提唱した、ビッグバン宇宙モデル。ビッグバンの証拠は絶対温度約3度の宇宙背景放射として残っています。これは、宇宙誕生後の熱の名残として現在の宇宙にかすかに残るマイクロ派(宇宙背景放射)です。

宇宙は素粒子からできていて、それらの間には4つの基本的な力がはたらいています。
4つの力とは「弱い力」「強い力」「電磁気力」「重力」。弱い力と電磁気力は、電弱力として統一に成功。さらにいつ4つの力の統一が成功するのかが気になるところです。

ビッグバンは宇宙の始まりと言いますが、宇宙のはじまりをみたとき、ビッグバンよりも前にあるのがインフレーション期です。宇宙の始まりは虚数時間というのは、理解すると言うよりも受け入れろ、といったところでしょうか。

宇宙の年齢は

現在の観測結果から計算すると、宇宙の年齢は137億歳と考えられているそう。

超ひも理論とM理論章

超ひも理論~究極の構成物は点ではなくひも。M理論に関しては詳しく書かれていないのが残念。

感想

まずは基本の基、ということでこの本から入るのがおすすめ。難しい理論や計算式などはほとんど書いていません。太陽系や銀河の構造も初心者向けにわかりやすくかかれていm星空の写真も豊富で、純粋に宇宙を楽しめる一冊です。
時々載っているコラムも雑学的で面白い。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く