稲盛和夫の「生き方―人間として一番大切なこと」

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生き方―人間として一番大切なこと

まえがき

この本で筆者は,仕事への関わり方とともに人生の過ごし方を説いている.その基本方針はシンプルな原理原則,人としての倫理観や道徳に従うというものである.ビジネス本や自己啓発本というよりは,宗教本のような印象を受けた.正直,違和感を覚える部分もあったが,宗教自体を否定するつもりもないし,自分の考えに合致する考えや言葉を活用させてもらう,程度の捉え方でちょうどいいと思う.

プロローグ

・嘘をついてはいけない,人に迷惑をかけてはいけないなど,単純な規範を人生の指針にした.
・人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 
   あくまで掛け算ということ.
   考え方にはプラスマイナスがある.(頭が良くても犯罪に手を染める)
・いずれも簡単なことだからこそ,頭で理解するだけでなく,体に染み込ませ血肉化する必要がある.

思いを実現させる

・世の中は自分の思ったとおりになる.
 「思い通りになんてならない」と思ってる人はそのとおりの結果を呼び寄せている.
  つまりその人が思ったとおりの人生になっている.
・強く想い続けることで夢と現実の境目がなくなっていく.(白黒からカラーに)
・「楽観的に構想し,悲観的に計画し,楽観的に実行する」
・「有意注意」 常に問題意識を持ち続ける.

原理原則から考える

・「人間として正しい」論理感や道徳観に根ざした生き方.
・「確固たる哲学に基づいて起こした行動は,けっして損にはならない.一時的には損に見えても,やがて  必ず利となって戻ってくる」
・「簡単に手に入るお金は,簡単に逃げていく」
・筆者は今日をど真剣に生きるという方針から,長期計画を立てたことがない(賛否?)
・物事をなすのは,自ら燃え上がり,さらにそのエネルギーを周囲にも分け与えられる人間
 可燃性,不燃性,自燃性 の人間.
 そのためには「仕事を好きになる」こと.
 どうしてもそうなれない人は,一生懸命・一心不乱に仕事に打ち込んでみる.
・物事を単純化して,本質を捉える「次元の高い目」をもつべき.
・国家や民族によって文化は違うが,ビジネスでの哲学や人生の基本原則は同じ.

心を磨き,高める

・結論を下す前に,私心が混じってないか「理性のワンクッション」を入れて考える.

利他の心で生きる

・他人から「してもらう」立場でいると,足りないことばかり目につき,不平不満ばかり口にする.社会人 になったら「してあげる」側に立って,周囲に貢献しなくてはならない.
・低いレベルの利他にとどまらないために,より広い視点から物事を見て,自分の行いを相対化する.
  会社のことばかりだと,社会からは会社のエゴと見られる.
  家族のためという利他も,家族しか考えてないとエゴに映る.
・日本が目指すべきは,経済大国でも軍事大国でもなく「徳に基づいた国づくり」
・「足るを知る」
・自然界は本能的に調和を崩さないようになっている.
  環境問題をはじめとした多くの問題のためにも,人間もこの自然の節度を見習うべき. 
・物質的な豊かさではなく,精神的な豊かさに眼を向ける.
・知性を使って欲をコントロールする.
  現状に満足して,停滞感に満ちた生き方とは違う.
  GDPの総額は変わらないが,産業構造はどんどん変わっていく.

宇宙の流れと調和する

・運命と因果律が人生を支配している.
  人生が運命通りにいかないのは,因果律が働くから.
  善行が必ずしも善果につながらないのは,運命が干渉してくるから.
  しかし,因果応報の法則の方が運命よりも若干強い.
  人間は運命に支配される一方で,自らの行いによって運命を変えていける.
・人生の最初の20年は生きていく準備,最後の20年は死んでいく準備.
・そう出来なくても,そうしようと思うことが大事.

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