専門学校がわかる本。「大学より専門学校がトク 2009年版」の書評

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大学より専門学校がトク 2009年版 (YELL books)

就職率80%以上を誇る専門学校が職業教育でどんな工夫をしているか事例でわかる。

1章 なぜ、大学より専門学校がトクなのか

専門学校の就職率は80%であり、大学院卒58%、大卒64%をしのぐ。
平成10年以降、専門学校(専修学校の専門課程)と短期大学はほぼ同格で、4年制大学への編入も容易になった。
卒業後に試験に合格すれば、「学位授与機構」から学士号を取得できる道もある。
卒業時点で、そのまま就職するか、就職したまま夜学も続けるか、定員割れした私学に編入するか選べるので、新卒採用の機会も2回あり有利。

2章 専門学校が大学を抜き去る日

専門士の称号は学士や短期大学士よりも具体的なので、企業は学歴からも専門性を判断しやすい。
また4年制の専門学校もあり「高度専門士」は大卒同等の扱いである。
就職の満足度は、キャリア・ビューが明確なほど高いので、就職活動で初めてビューが形成される大学よりも、授業中から形成される専門学校のほうが優れている。

3~10章 ○○○分野を目指す人へ

分野別に職業や資格と、専門学校のメリットを説明している。

11章 大学を超越する専門学校の夢と情熱

長野県トップレベル(公務員は全国レベル)の上田情報ビジネス専門学校を紹介。「就職対策授業」は全国各地から公開授業を見に来るくらいの人気で本にもなった。
栃木県トップレベルの「宇都宮ビジネス電子専門学校」を紹介。国家試験、資格試験に強い。就職サポート体制も充実しており、企業説明会、就職指導ガイドブック、卒業生就職サポートセンター、資格取得請負システムなどの施策により毎年100%。産能大、近大との提携によりダブル卒業も多い。
その他、10校以上を紹介しているが、各校とも就職後の現場と強く結びついた講義、就職サポートや専門性向上プログラム、クラブ活動、卒業生とのコンタクト維持、現場第一線の職業人を教師スタッフにするなど独自の工夫をしており、総合大学の漫然・放置ぶりと比較するとかなりの差があるような感じで参考になった。

感想

専門学校について平成10年以前の印象(短大未満の学校)しかなく誤解していたが、企業の人材開発部門が事業に役立つ人材採用や育成を今更ながら叫んでいる惨状にある中で、すでに専門学校は高いレベルにあることが分かって参考になった。1章、2章の主張はともかくとしても、11章の内容は専門学校の現場の事実であり面白く読めた。

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