宇宙の95%は正体不明!眠れなくなる宇宙のはなしを2、3紹介!

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眠れなくなる宇宙のはなし

誰もが存在は知りつつも、真実の姿がどんなものなのかは、あまりよく知られていない宇宙。古代から現代までの宇宙観や、宇宙モデル、そして宇宙創造論、さらには宇宙学まで、素人にも分かりやすくまとめた一冊。

宇宙の95%は正体不明

宇宙の中で正体がわかっている5%(2008年時で4.6%)は、私たちの体や星を構成している、バリオンと呼ばれるごく普通の物質。そして、正体不明の物質のうち、20%が暗黒物質で、70%が暗黒エネルギーと呼ばれています。
暗黒物質は「光や電波を出さないので、観測は出来ないが、重さのある物質」で、暗黒エネルギーは「全宇宙に満ちている謎のエネルギー」ということです。
ちなみに、暗黒物質の候補は“アクシオン”と“ニュートラリーノ”。どちらも未知の物質ですが、その存在は予言されています。

宇宙は未知で溢れているのです。

宇宙を認識すること

古代の宇宙観は神話や哲学から生まれました。
今では理系に分類される宇宙学が、文系に分類される哲学から生まれたとは驚きです。学問というのは、全て繋がっているということですね。

第4章では天動説や地動説、ケプラーの三法則など、教科書で習うような事柄出てくるので、アレルギー反応を起す人もいるかもしれません。

しかし、このあたりから誰がどんな理論を発表した、などの宇宙論が熱くなってくるので、現代の宇宙観に至るまでの流れを知るためにも、是非とも熟読しておきたい章です。

新たな謎と革新的宇宙モデル

第7章ではこれからの宇宙観や、宇宙における仮説などの説明が書かれています。
宇宙発生直後の急膨張、『インフレーション理論』とはなにか。
宇宙の始まりは虚数時間というが、それは一体どういう状況なのか。
「有」である真空の「無」の中から生まれた『無からの宇宙創造論』とは。
私たちの宇宙が膜であるという『ブレーン宇宙論』の十次元空間とは。
物質の最小単位が粒ではない『超ひも理論』とは。

次から次へと新しい仮説や理論が登場。特異点や宇宙背景放射、聞きなれない言葉に混乱しつつも、学者たちの熱い論争にページをめくる手が止まりません。
十次元なんて正直人間の理解を超えていると思いますが、それこそがまさに現代の宇宙観なのだと納得。

感想

よくある「誰でもわかる~」や「簡単~」と銘打ったものは、得てして小難しいものですが、これは本当に読みやすく、この章で今日は終わりにしようと思っても、話にずるずる引きずりこまれていきます。

イラストもポップで可愛らしいです。たまに出てくるグラフや物理的法則の図解(多くの人において天敵)も、手書きで解りやすく描かれているので、この本に関しては「ウワッ」と思わずに頭に入ってきました。
また、BUMP OF CHICKENのヒット曲、『天体観測』の歌詞を引用して「素晴らしい」と言ったり、物理を専攻していない人や、若い人にもとっつきやすい文体と内容になっています。

筆者は学者さんですが語り口が穏やかで、変にひねった表現を使わず、素人にも解るように専門用語も出来るだけ易しい表現で説明してくれているので、そこにまた好感が持てます。

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