資本主義、能力主義、グローバル化した社会で生き延びる、たったひとつの方法を様々な実験、検証結果から考察した本

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残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

本書の前提

「やれば出来る」ではなく
「やっても出来ない」ことの方が多いことを前提としている。

本書の結論

残酷な世界(資本主義、能力主義、グローバル化した社会=現代)で
生き延びるためには
伽藍を捨てて、バザールに向かい、ニッチな世界で勝ち組を目指すこと。

伽藍、バザールとは何か?

「伽藍」とは

僧侶が集まり修行する清浄な場所の意味であり、
後には寺院または寺院の主要建物群を意味するようになった。

  • from Wikipedia

「バザール」とは

恒久的な商業地区を言う。市場であり、商店の並ぶ通りである。

  • from Wikipedia

⇒みんなが目指す道で必死に努力する場(伽藍)で競うより
 いろんな強みが混在する場(バザール)に出ていった方が
 個人が活躍するチャンスは広がるということと解釈した。

刺さったフレーズ

・知能の大半は遺伝であり、努力してもたいして変わらない

・性格の半分は環境の影響を受けるが
 親の子育てとは無関係で、いったん身に付いた性格は変わらない

⇒生き別れになった一卵性双生児の例が例として語られている

・能力主義は、差別のない平等な社会を築くための基本インフラ

⇒この考えがなければ、生まれた瞬間に運命が決まる
 昔の日本でいえば、「士農工商」
 他人が評価するものを自分で選択できるのが、能力主義の社会

・合理的なシステムは、快適なため
 人々はみな「合理的」という鉄の檻に閉じこもり、生きていく。

・仕事がマニュアル化されていないと
 個々の判断に責任が発生し、面倒なことになる。

・好きなこと=市場で高く評価される
 とは限らない。

 グローバルな能力主義社会で夢を諦めたら
 「マニュアル化した世界」しか生きる道がない。
 だから、夢を諦めることが許されないとも考えられる。

⇒好きなことで食っていける保証はないが
 それでも好きなことをやって、なんとか生きていくほかはない。
 あぁ、確かに残酷な世界だ。

・遺伝子は、出来るだけ多くの子孫を残すように最適化されている。
 だからといって、たくさんの子供をつくることが私たちの目的ではない。

⇒目的とデザインのギャップに苦しむ。

・幸福を感じるのは
 「愛情空間、友情空間で、みんなから認知された」とき
 人は、金銭の多寡では幸福を感じない

感想

結論は、最初のページに書いてあります。
それを証明するために、様々な実験結果を引用し、仮説を検証されています。
1人ブレスト状態の内容に、最初は頭が混乱しながらも
身近な疑問を、とんでもない実験で解説していく内容に吸い込まれました。

残酷だ、残酷だと言いつつも、どこにでも幸せは転がっているんだと思える
「意外にも優しい本だなー」というのが率直な感想です。

でも、簡単には見つけられないから、やっぱり残酷だ!!

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