私たちが着ている背広やコートの起源は軍服にあった!?イラストで見る軍服の歴史

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【図説】軍服の歴史5000年

CHAPTER1 ジャケットとズボン

世界に初めて生まれた軍服とはどんなものだったのだろうか。全てはここから始まります。
この章が本の中で一番の割合をしめており、古代ローマ時代からおよそ1800年代のヴィクトリア朝までの軍服の歴史について書かれています。
ほぼ全ての説明に関してイラストがあり、とても詳細でわかりやすいです。特に下半身まるだしで戦う古代ギリシャ兵のイラストは衝撃的。

19世紀末の英海軍制服規定のイラストは、国家的行事などで着用する『ナンバー1フルドレス(最盛装)』から、食卓での常装である『ナンバー7メスアンドレス』まで網羅されており、軍服好きじゃなくても、一見の価値あり。

CHAPTER2 帽子、被り物、履き物それにネクタイ

この章では服ではなく、帽子や靴といった部分に焦点を当てています。イラストで見ると、兜の飾りが派手なのは、戦国時代の日本だけじゃないことが良くわかります。

また、この章でネクタイの原型を知ると、現在の背広を見る目が変わりそうです。

CHAPTER5 第二次世界大戦から現代まで

腰巻一枚から始まった軍服は、重たい鉛の鎧を経て、ついに現代に見られるような迷彩柄やジャンパースタイルへと行きつきます。
通常の制服は背広風、戦闘用はカジュアルといった変化は、戦後の市民の服装にも影響を及ぼし、現代ではミリタリーファッションとして、世界各地で定着しています。

最終章ですが、イラスト文章ともに最後まで丁寧で、飽きさせない内容でした。
軍服といったものだけでなく、それに関わる人々にまで詳しく書いてあって、歴史背景等非常に理解がしやすいです。
ナチス・ドイツは『制服の帝国』というだけあって、この章前半はドイツの軍服について、文章イラストともに多くページを割いていました。

感想


軍服の歴史を見ることで、弓や剣から拳銃、そして戦車の使用へと変わっていった戦いの歴史も見ることができました。

また、ジャケットやズボンだけでなく、軍服の右肩から下がる金色の紐飾り(モール)の起源、さらには敬礼の作法はいつから始まったのかなど、服装以外の細かい知識についても書かれていて、ああ、あれはそれが起源だったのか、と膝を打つこともしばしば。

文章も堅くなくむしろ砕けた感じでとても読みやすいです。詳細なイラストを見て楽しむのはもちろんのこと、読み物や雑学として、軍服に興味のない人でも楽しめる1冊です。


しかし、できることなら全ページフルカラーで見たかった、というのは欲を言い過ぎでしょうか。

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