落合のチームマネジメント術

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ビジネス・マネジメント・スタジアム

選手時代「オレ流」と呼ばれるほどの個性派と思われていた落合博満は、実はチーム作りの天才だった・・・「名選手、名監督にあらず」を見事に覆した、落合のチームマネジメント術を分析した本。

第1章 長期的な成功を約束する「針鼠マネジメント」

「野球の試合にしても、ビジネスの世界にしても、予測しようとしはじめたら、とたんに迷いが生じます。それは、そもそも予測のつかないものを予測しようと、現実を後追いし始めるからです」
・負けられる数を見越して、ゴールまでの設計図を描く
・どんな相手でも自分たちの戦い方を貫く
・シンプルな仕組みで、複雑さに対応する
・「勝ちパターン」はシンプルに
・「守るべき領域」を持つ

第2章 有機的なつながりをもつヒトデになれ

「ある一人が全体を統括し、すべての指示を出す統制型のチームではなく、分散する一人ひとりが、自律的に行動しながら、しっかりと協調していく-(中略)-各選手の自立性を促しながら、同時にそれが勝利へ向けて連携するように協調型のネットワークを構築していたのです」
・人間の心理から本質をとらえる
・負け試合を作る
・「一芸」を組み合わせる
・組織のためではなく、自分のためにプレーをさせる
・現場に権限を委譲する
・チームの波長と位相をそろえる

第3章 「個の時代」に求心力を生む場の思想

「落合監督から送られる選手へのアドバイスの多くは、突き詰めていくと「どのように自分の居場所を作るか」ということになります。監督としてのマネジメントも、一芸に秀でた選手を、勝利に結びつくよう、適切な居場所へと配置していくかということにあるように思います」
・一人ひとりではなく「場」をマネジメントする
・新人には失敗させて「場」から学ばせる
・一度の失敗を許容する。失敗を恐れたプレーを叱る
・マンネリを打破するための大胆な否定
・「与贈循環」を生み出すチームを作る

第4章 勝利ではなく、勝負の方程式

「豊かに生きるというのおは、第三者の介入やさまざまな制約条件がある中で「自分はこれに勝負するのだ」という主体的な判断を下せることにあるのではないかと思います」
・成長を待つ「胆力」をもつ
・仲間の人生全体を取り扱う
・「「何が起こったか」ではなく「何が起こるか」に気づく
・成果主義はチームを疲弊させる
・人生の「勝利」を目指すな、「勝負」をしろ
・「場」と一体化し、未来を感じる
・自我の主張ではなく、自己表現へ

ここでは、代表的な項目のみを抜き出しましたが、
本の中では、無情・無慈悲采配と言われつつも多くの選手たちに慕われている秘密が、たくさんの具体例とともに紹介されています。

感想

落合博満の『采配』は野球選手の著書なのにビジネス書としてベストセラーとなりました。
その『采配』を、野球が詳しくない人のために分かりやすく書き下ろしたのが本書、という印象です。
実例はもちろんのこと、選手の写真も豊富なので、中日ドラゴンズの試合を普段全く見ない人でも、イメージを持って読み進むことができると思います。
選手の個性を尊重することと、まとまりのある最強のチームを作ること、この相反するように思える2つの考えを両立した落合博満のマネジメント法は、新しくマネージャー職に就いた人にとって非常に参考になると思います。

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