ストーリーを活用した効果的な伝え方

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ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング -よりよいデザインを生み出すストーリーの作り方と伝え方 -

・ストーリーテリングはアートに匹敵する
・ゴールは伝えることではなく聞き手に新しいことを持ち帰ってもらうこと
・ストーリーは人類の魂に深く組み込まれたもの。多くの情報を小さな空間に詰め込むことが出来る。

ストーリーは聞くこと、そして観察することから始まる

・人が話していることのみならず、それを口にする理由に耳を向ける
・ユーザーの”あたりまえ”は話してもらえない
・人々が話したことと全く別のことをするような例や、簡単だと言っておきながら実際にはそのタスクを完了するのにとても苦労した、といったような事例が溢れている

ストーリーを共有する

・最終的に、ストーリーをつくり上げるのは聞き手。あなたが提供するのはそのために必要な情報で、聞き手の視点や先入観にあわせて提供しなけらばいけない
・マネジメント側の人間とストーリーを共有するときは、彼らがストーリーを作った背景ではなくそのストーリーのもつメッセージに興味があるということを覚えておくこと。彼らは簡単に理解できるストーリーを求めている

聞き手に配慮する

・あなたは自分が多様な関係性を持ちながら集団に所属し、一度に全員の橋渡しをする必要がある。50,000フィートの高さから100フィートの高さまで瞬時に視点を下げるようなモードの切替えを行う必要がある
・一足飛びで聞き手を遠いところに連れて行こうとすると、たいていうまくいかない。この課題を解決するには、全く新しいことを言う前に、既に話していることを描写するストーリーから始めることが有効
・聞き手とあなたの関係や、ストーリーのコンテクストについて両者が知っていることは何かを考える

構造とプロットをつくる

・聞き手の創造性;聞き手が自らディテールを組み立てることが出来る余地があるか?あるいは、ディテールが詳しすぎて聞き手の想像の余地を奪っていないか?
・美しく作り上げられたストーリーは、単なる寄せ集め以上のものになる
・馴染みのあるものから見慣れないものへ:聞き手が慣れ親しんだ心地よい話から始め、次第に新しい、見慣れない話を展開していく構造。

ストーリーの伝え方

・話し言葉は、書き言葉とは対照的なリッチなメディアで、意味を伝えるために言葉や声のトーン、表情、ジェスチャー、姿勢、視線、距離、間合いなど、書き言葉より多くの要素を使うことが出来る
・プレゼンのセリフを暗唱するつもりなら、それは聞き手を無視してることになる
・練習、練習、練習
・ストーリーとともに過ごす時間が大切
・沈黙を恐れてはいけない:聞き手が頭の中でイメージを描けるように沈黙をうまく利用する

文書のストーリー

・不必要な説明や補足コメントはなるべく避ける
・イラストやその他ビジュアル要素、および余白を効果的に使うことによって、各ページでストーリーにペースを与える

新しいことに挑戦する

・グラフや図、また理性的な議論には限界があり、対話を重ねていくことこそが効果的である。しかしその対話も大きな変化に対応するには実用的ではなく、ストーリーテリングだけが、リスナーの想像力を喚起させ、たくさんのことを伝え、納得してもらうことが出来る。

感想

日頃ビジネスシーンで文書を作ったり、クライアントや上司/同僚に説明する機会が沢山あるが、そこにストーリーを持ち込だらどうかという視点で読んだ。
実際にストーリーを使わないにしても、ビジネスシーンにデザインをどう持ち込むか、活用するか、どうやってクライアントから真実を聞き出すか、というヒントが沢山詰まった本。
翻訳本なので、独特の日本語がすこし読みづらかったが、公私共に話し下手なぼくには非常に参考になった。
この本には登場しないが、ストーリーテリングに興味を持ったきっかけで、アメリカの即興詩人兼ストーリーテラー、ブラザー・ブルーというかっこいい人を知った(http://www.brotherblue.com/, http://en.wikipedia.org/wiki/Brother_Blue)。
ストーリーは太古より用いられてきたDNAに刻まれたコミュニケーション手段、世の中を動かす力を秘めている。

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