津田大介が教える現代の情報に対する向き合い方

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情報の呼吸法 (アイデアインク)

情報の呼吸法の概要

いまやメディアを語る上では欠かせなくなった津田大介氏が自身の経験をもとに、現代の情報に対する向き合い方を語っています。

津田流の起源

 話はネットやパソコン系雑誌の一ライターであった頃にさかのぼる。専門とは別に音楽も好きだった。そんなとき大きな転機が訪れる。音楽ファイル互換ソフトの元祖、ナップスターの登場。ネット系の技術ライターはたくさんいた。音楽ライターや評論家もいた。しかし、双方のジャンルにまたがる事象を詳しく語れる人は業界にはいなかった。

「この二つを組み合わせて語るのは自分の仕事だ」

”組み合わせる"ことで自らの専門性を創りだしたのだ。

混ぜて合わせる情報術

 ツイッターには「誤配」が適度に混じってくるのがいい。検索文化と対極をなす誤配。それは自分が求めていない情報。

「そもそも自分の感情なんて結局はよく分かってない人のほうが多いわけです。…漠然とした感情を持っていて、それをツイートしてそれに誰かが反応してくれるのを見て「ああ自分はこういうことを考えていたのか」と初めて気づく。」

これこそ検索では導き出せない情報である。
 

 新聞の読比べは典型的な情報の混ぜ合せ。更には口コミレビュー。実際に試して自分の実感と比べ、2つのズレを知ることで有益な情報にすることができる。情報の発信でも、持っている情報をだれに届ければ面白くなるか、という情報とヒトの組み合わせを考えることは重要。

情報のギブアンドテイク

 震災復興の手助けに音楽イベントのプロデュースをすることになった。某アーティストはグランドピアノしか弾かないと言い放つ。準備期間は2週間。困った著者はツイッターで呟く。

「グランドピアノを探しています。」

するとライブの三日前に全く知らない人からDMを受け、準備できることになった。さらにメールフォーム的なもので参加を募り、ツイッターで知り合った人にウェブサイトを作ってもらう。こうして一週間前に告知したイベントに100人を集めた。
 

この現象を著者は「ソーシャルキャピタルの棚卸し」と語る。

「本、SHARE FUKUSHIMA、メルマガ…それ以外についてずっと僕は無償で情報を提供してきたと思っています。ギブ・アンド・テイクのうちギブのほうが圧倒的に多かった。ずっと人間関係資本を貯めてきたからこそ、棚卸しをしたときにリターンも大きかったのかなと思います。」

ソーシャルキャピタルの時代

 例えば何か悩みを抱えている時、それが社会生活的な悩みであればあるほど、家族や友人では解決できない。それは抱えてる人間関係や生活環境が似通っているから。そんなときはある程度異なる環境の人に相談するのがいいかもしれない。それこそが広くつながるソーシャルキャピタルの意義である。
 

 しかし、キャピタルという言葉だけあって経済資本と似た性質がある。貨幣の成り立ちを考えたとき、金のために働くのは本末転倒だ。それと同じように人脈を作ることが目的になってしまえば人を巻き込みにくくなる。それは単純に面白くなくなってしまうからである。

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