日本経済に活気を呼び戻す事業創造の鍵「マーケットアウト」、そして支援する「スタートアップファクトリー」とは?

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起業革命―「スタートアップ」のプロが伝授する事業創出のノウハウ

監修者・著者

監修者の田口弘氏は、金型部品やFA部品の専門商社ミスミの創業者。
同社を年商550億円、東証一部上場企業へと育て上げ、現エムアウト代表取締役社長。スタートアップを支援するしくみづくりを提唱。

第2章 日本経済が再生しない本当の理由

アメリカ:大学の教授陣が「一流の人材は起業すべし」と断言、奨励。
大企業へ行くのは次の二流の人材、役人になるのは最後に残った人材。
日本:「起業家精神を持った人材の不足」「失敗を許容しない日本の社会風土」という企業をとりまく環境そのものに問題。

アメリカ:「失敗は成功のもと」とし、新たな事業の成功確率を上げる手段として、起業に失敗した者を歓迎
日本:失敗体験を活かそうとせず、負け犬として排斥

日本に失敗者を受け入れるスタートアップスキームそのものの構築を!

第3章 事業創造のイノベーション マーケットアウトという発想

プロダクトアウト:供給する側の立場からビジネスを発想・構築し、顧客に売り込んでいく
マーケットアウト:世の中が求めているモノやコトを、消費者の視点から生み出していく

第5章 いまこそ起業革命を!「スタートアップファクトリー」という考え方

「ビジネスの立ち位置を変える」
スタートアップには既存業者と異なるビジネスモデルの構築が欠かせない
→起業の際には思いつきで動くことなくじっくりと、かつ科学的に分析

・起業の3つのパターン
(1)大企業で起業(ローリスク・ローリターン)
(2)従来型ベンチャーで起業(ハイリスク・ハイリターン)
(3)★スタートアップファクトリーで起業(ミドルリスク・ミドルリターン)

・スタートアッププロセスの細分化
(1)事業開発フェーズ
(2)事業化推進フェーズ
(3)事業参入フェーズ
各フェーズのプロフェッショナルの育成、ノウハウを蓄積→起業の成功確率の向上

第6章 しがらみのない個人・中小企業ほどベンチャーでは成功できる

・「白地に絵を描く」
何も持たない個人や中小企業こそ、しがらみにとわられることなく、新しいビジネモデルを構築できる

・スタートアップの狙い目
医療、金融、不動産、建築、農業
硬直化し、供給者都合の業界にマーケットアウトを持ち込む

第7章 躍進するマーケットアウト起業に聞く 「マーケットアウト発想」と私

・ライフネット生命保険 代表取締役社長 出口治明氏
人間が生み出してきたものはビジネスも含めてすべて【Standing on giant's shoulders(巨人の肩の上に乗る)】からこそできる。
斬新なビジネスアイデアを生み出したいと思ったら、まずはインプット。

感想

わたし自身は企業の内部にいて、企画やサービスを立ち上げる立場にいます。
この本では、起業をすすめる過程で、既存の企業からの立ち上げを否定的に書かれているため、なかなか受け入れられませんでした。
しかし、その後、事業開発のコンサルタントから、既存企業からの新規事業の立ち上げの難しさを聞いて、ようやく起業にしかできないことがあると納得できました。

この本には、起業のノウハウ自体はありません。しかし、起業のすばらしさ、園前提となるビジネスモデル構築の重要性、そのヒントが詰まっています。

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