人間関係に大切なソーシャルスキルという考え方

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人づきあいの技術―ソーシャルスキルの心理学 (セレクション社会心理学)

ソーシャルスキル研究における「バイブル的存在」と好評の書の改訂版。本書はハウツーものというより、基本や原理の説明であるので、即効性はないが深く理解できれば自在に応用が効くと著者は言う。

第1章 ソーシャルスキルという考え方

人間関係の問題を、性格のせいとも、遺伝のせいともせず、あくまで技術的に上手か下手かでとらえる、これが本書のテーマであり、人間関係も練習次第だと考える。

第2章 人の話を聞くスキル

 ●聴くことの重要性を認識する
  ・聴くことは相手の情報を得ることである
  ・聴くことは相手に社会的報酬を与える行為である
  ・聴かないことは相手に罰を与える行為である
  ・聴くことは相手との関係を安定させる
 ●受容的な構えになる
  ・相手の話を途中で遮らない
  ・話題を変えない
  ・道徳的判断や倫理的非難を話の途中でしない
  ・話し手の感情を否定しない
  ・時間の圧力をかけない
 (略)

第3章 自分を主張するスキル

他者に対する反応パターンを、威圧性・直接性の2軸で区分し、非主張・攻撃・間接的攻撃・主張の4つに区別する。そして主張反応には確かにコストがかかるが、もたらす利益も大きいことを示し、その方法論を説く。

 ●主張反応と攻撃反応を区別する
 ●主張的に考えるようにする
 ●対処の自己会話を使う
 ●イニシアチブを取ってみる
 ●からだを使って主張する
 ●主張的に行動する
  ・主張する価値があるか自問してみる
  ・タイミングに注意を払う
  ・「私メッセージ」を使う
  ・肯定的に言う
  ・具体的に言う
  ・依頼の言葉の基本形
  ・断りの言葉の基本形
  ・非言語的チャネルを主張的に使う
  ・聴くスキルを使う

第4章 対人葛藤に対処するスキル

解決方略を回避型・同調型・個別型・統合型の4類型に分け、統合型が葛藤を解決する割合が高いことを示し、その方法論を説く。

 ●感情のままに行動しない
 ●非難をかわす
  ・反射の戦術
  ・分散の戦術
  ・質問の戦術
  ・フィードバックの戦術
  ・延期の戦術
 ●相手についてもっと知る
 ●問題解決のスキルを使う
 ●問題解決スキルの発達的変化

第5章 ソーシャルスキルのモデルと構造

 (略)

第6章 ソーシャルスキルとは何か

 (略)

第7章 ソーシャルスキルを測る

 (略)

第8章 ソーシャルスキルの不足がもたらすもの

 ●シャイネスはスキルの実行を妨げる
  シャイ→対人状況の回避→否定的な自己評価。
  対人状況の回避→効果的な対人反応の練習が不足→ソーシャルスキルの不足→予期的な不安を募らせる→シャイネスの強化。
  この悪循環から抜け出すには、認知を変え、スキルの実行力を高めればよい。
 ●スキル不足は孤独感をもたらす
 ●スキル不足でうつ病になる
  ソーシャルスキルがあれば、それまでの報酬体系を壊すような障害に出くわしても、適切なソーシャルサポートを引き出せる。一方、不足している人は悪循環から抜け出せなくなり、抑うつ状態を慢性化させる。
 ●スキル不足は原因か結果か

第9章 ソーシャルスキルをトレーニングする

 (略)

第10章 ソーシャルスキルをめぐる問題と今後の展開

 (略)

  • -

以上、主に一般人向けの部分のみに絞ってまとめた。

感想

人間関係にまつわるハウツーものにありがちなメソッドのみの紹介ではなく、研究成果や理論も説明されているため、ソーシャルスキルについて理論的に深く全体像を学びたいという人や、根拠のないハウツーは信用できないのでちゃんと証拠を示して欲しいという人にお勧めします。

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