流言やデマによる悪影響を最小化し、対処する方法

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検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書)

・東日本大震災のデマ、流言を題材として。
・いかにして流言やデマによる悪影響を最小化するのか、災害時の重要な課題
・流言やデマへの実践的な対処法についてフォーカス

流言リテラシー

・デマの具体例を知り、基本的なパターンんを把握
・311でどのような流言がとびかったのか、具体的な事例を元にして検証

『デマの心理学』オルポート×ポストマン

・流言=重要さ×曖昧さ
・重要さか曖昧さを減らさなければならない。災害時に重要なのは後者つまり「情報の適切な共有」をして曖昧さを減らすこと。    

東日本大震災のデマの特徴

東日本大震災の特徴
①被害範囲が甚大だったこと
  →不安を抱く人、情報が不足する人が多かった
②情報技術が浸透して以降の大震災
  →インターネットを通じて災害流言の拡散速度や規模が変化
③原発事故という要素
  →復興に移行できず。専門知識がなければ否定できない。

第1章 注意喚起として広まるデマ

・コスモ石油の黒い雨
情報が人から人へと伝えられていく「連鎖的コミュニケーション」の中で
強調 情報の一部が強調される
平均化 情報が削ぎ落とされる
同化 人々の思いにかなうような形に変形
・外国人の略奪、強姦
・性犯罪の増加
・埼玉の水を飲むな
・放射能にはうがい薬を飲めばいい
・メディア関係者、政府関係者、有識者がという肩書きにがあるがゆえに耳打ちされた情報が独り歩き

第2章 救援を促すためのデマ

・善意に基づいた拡散により、ニセ情報、不安を拡大する流言の拡大に加担
・ツイッターのリツイート
・SOS系デマ
「会社のサーバーラックに潰されてしまった」釣り
・「電力が足りない」関西・九州
・救援物資を呼びかける流言
意図に反して、現地自治体や物流に大きな負担をかけることになるため、非常に有害。
・放射性物質にヒマワリが効く

第3章 救援を誇張する流言・デマ

命に関わるデマ

素晴らしい支援を行った「神」を讃えるようなデマ

「敵」を攻撃するようなデマ
と時系列に推移

「神」を讃えるデマ
・オバマの演説、空母の写真
・未確認の義援金
・消防隊総括隊長のコメント

「敵」を攻撃するようなデマ
・ピースボートの物資横流し
・辻元議員、東電職員などに対するデマ

第4章 流言・デマの悪影響を最小化するために

・地震兵器
・ガンダム倒壊
・放射能の格差に関する国際的なデマ

流言を鵜呑みにしないためには?

ハードレイ・キャントリル『火星からの侵入』
・内在的チェック
   受け取った情報の内容的な矛盾や妥当性を判断すること
・外在的チェック
   それが確かだという証拠を探そうとすること
のダブルチェックが必要

流言が広まるのを防ぐためには?

デマを広める「うわさ屋」を減らすことは難しい
「検証屋」が中和情報を対抗して流すことがとても重要

流言を見抜くための内在チェック。
・NGワードに注意。拡散希望など
・再確認が困難な情報
・デマであることがわかっても非難モードではなく共有モードで。

感想

2011年5月20日刊行。ということに驚いた。二ヶ月の間にこれだけ様々なデマが飛びかった。そしてここまで二ヶ月でまとめた荻上さん、スゴイ。
確かにこの震災、Twitterで色々とデマを信じかけた。善意でリツイートしているんだろうなとわかっていても結果的に社会に悪影響を及ぼしてしまう。情報共有に酔ってはいけない。だが、善意なのでなくすことは難しい。
内在的チェック外在的チェックのダブルチェックが処方箋というのはいかにも当たり前のようだが、人の噂がなくならないよに特効薬なんかない。メディアリテラシーを高めよう、と改めて思えた

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