テンポ良い会話がメインの恋愛小説「スコットランドヤード・ゲーム」の書評・感想

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スコットランドヤード・ゲーム

概要

まるでドラマの脚本を見ているような、テンポ良い会話がメインの恋愛小説。最後はどんでん返しで、まるでファンタジーのような展開へ。

湘南の鵠沼に住むサラリーマン、石井樽人が、過去の恋人を忘れられない杏に恋をして、同居人の久喜夏彦にアドバイスを受けながら恋の成就を目指すラブストーリー。樽人に恋愛観や人生観を説く夏彦との関係は、まるで「世紀末の詩」を再現しているようにも見える。

タルト、アンズ、クッキーを連想させるネーミングで、3人の想いが交錯、調和しながら一つの形になっていく様子を描いている。
後半にまさかの展開があり、それまでの世界感すら打ち壊すような思い切りの良い仕上がりとなっている。

・ロマンティックには信じる。しかし、センチメンタルには否定する

・ありし日の二人の関係性が、一見ぞんざいな言葉の響きに滲み出ていた

・恋愛や結婚、出産などが人生の全てだなんて言うつもりはない。だけど、なにもあえて、普通の旅人より、アイテムの少ないリュックを持つ事はない

感想

恋に消極的な人、過去の恋を引きずっている人、そんな人たちにとって、やさしく励ましてくれる一冊です。会話がメインなので、普段あまり小説を読まない方でもさっくりと読めて、印象的な言葉の余韻に浸ることが出来るでしょう。

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