吉本隆明とはどんな思想家なのか?

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永遠の吉本隆明 (新書y)

吉本隆明とはどんな思想家なのか

戦後思想のなかでもっとも偉大で巨大な存在のひとり

権力をなぜ否定しなくてはならないのか?
=自由と国家に関わる根本的な問題

吉本隆明の仕事を読んでみる

『擬制の終焉』
「無教会派の祭司」1960sに吉本隆明が果たした役割
⇒非政治的なことが政治的に正しい

『共同幻想論』
自己幻想・対幻想と共同幻想は「逆立」してしか関係できないと言いきったのがポイント
集合的無意識のようなもの(e.g. 民話)を社会科学的な理論の文脈で意味を明らかにする作業

『言語にとって美とはなにか』
品詞 言語学や人間の精神の理解にとって重要な問題
多様な品詞を2つの要素に還元(ベクトル分解)
系譜的・地層学的に言語表現を見通す方法論

『心的現象論』
「原生的疎外」生物のもつ動機が、あるがままの存在(物質的環境)とずれている、そのズレのこと

1980s-
大衆が刻々と変化し、実態を変容させているという発想
変化しつづける大衆の実態に忠実=吉本隆明の「倫理性」の核

吉本隆明はどう闘ってきたのか

吉本隆明の思想の骨格
人間を解放するための革命はすばらしいが、現実化すると権力と結びつき忌まわしいことが起こるという警戒感

近代社会の原則
権力を野放しにしてはいけない。権力と適切な距離をとって、いつもそれをチェックし、警戒しなくてはならない。それを自分の知的活動に課すという倫理

業界のルールやマナー、マスコミの通例などを顧慮しないで、自分の原則的な場所から発言
⇒敬意を評すべき

人間の原点「存在倫理」
「テロはいけないが、戦争はそれ以上にいけない」という命題

「段階論」という考え方が基本
発展段階 未来へ向かう方向性のようなもの

吉本隆明の思想=変形したマルクス主義、自由化したマルクス主義の枠内

吉本思想と橋爪社会学と

吉本隆明は私(橋爪)の出発点

仮説;言語/性/権力の3つの原理で社会を記述

マルクス、レヴィ=ストロース、ヴィトゲンシュタインから影響

小室直樹
ひとりの人間が社会科学全般にわたる基本的な着眼をすべて知っていることはだいじ
考えるに値することを、しかるべき方法で考えるという原則的な姿勢

社会学 基本的に比較の方法=コンテクスト(学問の成立する前提)を緩める
・ハイコンテクストな専門性の高い学問と、別の専門性の高い学問との関係をつけ、ひとつの知の体系としてまとめる
・コンテクストが変換され、新しい状況になったとき、人びとがどう考え行動するか予測し、新しいコンテクストを設定(制度づくり)する

吉本隆明の「個」に対するこだわり&普遍性に対する飽くなき執念
⇒社会学にとっても大事な点

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