「三国志」に秘められたマネジメントの知恵

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人を動かす劉備 合理主義の曹操―三国志に学ぶ水煮経営論

部下が忠誠を誓うリーダーとは?トップの曹操一人が優れているだけでなく、劉備の会社は小さくとも春の花園のように優れた人材が咲き乱れる。人類の文化にはマネジメント理念が含まれている。

「三国志」に秘められたマネジメントの知恵

「仁者見仁、智者見智」
仁者は何を見ても仁を見出し、智者は何を見ても知を見出す

『三国志演義』を読んでも
仁者、徳をつけ良心のある人は因果、戦争が人類にもたらす苦難を憂慮し
知者は功利を取り上げ、権謀をもてあそぶ人は戦争の勝利に歓声をあげる

■マネジメントにおける羅針盤は文化

アメリカから導入した現代的マネジメントで、大金を稼ぎ、
事業を拡大することはできるかもしれませんが、自分自身は見失ったまま

いくら事業が大きくなっても満足ができないのは正しい方向を見つけ出せず
リスクに直面すれば的確に対応できないのは、常に迷いの中にあるため

・文化とは、一国にとって社会の風紀
企業では職場の風紀、個人にとっては人生観、価値観、審美眼

勝てないリーダーに部下はついていかない

『三国志演義』を会社の経営史と捉えた場合、働きたい会社はどこか
結果は曹操55%、劉備29%、孫権16%

しかし本当にアメリカ式の曹操の会社がよいのでしょうか

真の「中国式マネジメント」は修身から

■修身、斉家、治国、平天下
身を修めなければ家を斉えることはできず、
家が斉わなければ国を治め、天下を平らにすることはできない

・修身
自分自身をマネジメントすることができれば
人生、家庭と天下太平のマネジメントができる

成果主義の危険性

■信頼に値する者は利用できず、利用できるものは信頼できず
 すぐれた人材の忠誠心につきまとう不安
・自分と他人の欲望、財産に対する理解を把握すること

無為のマネジメント

■統治されていることに気づかない政治

美しい花が咲いている花園の庭師は裏方、
有為な経営者は社員が自分を意識しない状態を軽視されていると感じる。

社員たちの英雄になろうとし、社内外からの尊敬や崇拝など
高い評価を得ようとするため、賢明な経営者になることはできない

社員の欲望を満たすのではなく、成長への意欲を促すこと

仁愛のマネジメント

功を急いで目先の利益(成果主義)は手段を選ばず、暴力と権謀を尊ぶ
目下の者に対する愛「仁」、目上の者に対する愛「忠」を持つ

漁夫のマネジメント

・人生は心理的な欲望を満たすプロセス
・有為を唱え、自己顕示を焦り求める
・自分の価値観だけで人を評価しようとする
・性悪説を採り、常に仮想の敵やライバルに打ち勝とうとする
・権力と権謀を尊び、強奪と占有に傾倒する
・利用・統制・競争
・常に他人を恨んでいる
・名利の獲得と感覚の刺激を求める

庭師のマネジメント

・人生は成長への意欲を満たすプロセス
・無為を唱え、自己犠牲を強調する
・観察、傾聴、コミュニケーション、同情心などで他人を理解しようとする
・性善説を採り、悪人は存在せず、本質を見失った善人のみが存在すると考える
・道徳と責任を尊び、想像と貢献に傾倒する
・育成・成長・創造
・常に自らを省みている
・魂の自由と生命の健やかな生長を求める

感想

#参考になった言葉#
■若者は水滸伝を読むべきではなく、老人は三国志を読むべきではない
わがままで放蕩な人生にあこがれがちな若者、
知恵のある老人が狡猾にならないように

■最も良い政治は人々が統治されていることを気づかない政治
次によいのは人々がその政治に親しみ、その政治を誉める政治
次は恐怖を感じる政治
その次は侮られる政治

最も優れたリーダーは部下にリーダーとマネジメントの存在を感じさせない
一人ひとりが快適に仕事をしながら人生を謳歌できるように取り組む
その結果、会社全体が適材適所でうまく機能し、業績もあがる

 
#劉備最後の過ち#
・人は恨みを抱いたときに、広い視野を持てなくなり、鋭い知覚能力も失います

訃報を聴いた劉備が怨恨にとらわれ
それまで大切にしてきた道徳的意識が
一瞬にして著しく曲げられてしまいました

劉備を賛美するだけでないところがよいですね

 

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