社長失格に学ぶ!会社が潰れる過程での経営者心理

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社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由

社長としての自分のイメージコントロールをうまくできなかったのだ。それは個人の自由だ、と突っ張った時点で「社長失格」なのである。

会社が潰れる過程での経営者心理

経営者は各社員の動向を正確に把握しておかねばならなかった。しかし、忙しさにかまけて、ぼくはその努力を怠っていた。

ハイパーネットは銀行に完全に見限られたようだった。金融機関に頼るすべはなかった。もはや打てる手は、有力企業に支援してもらうしかなかった。でなければ残されたのは破滅への道だけである。ただ、加ト吉にせよ、ミロク情報サービスにせよ、あと一歩のところで、本格的な支援にはつながらなかった。ぼくの経営者としての判断ミスが原因だった。

良くも悪くも大企業の現場がどんな論理で動いているのか、大日本の企画部長を通して知ることになった。たとえば、将来の目標数値のできあがる根拠と現在の数字の正確さとを天秤にかけると、将来の数値の根拠よりも、足元の数字の正確さ、それも数万円数千円単位の違いにまで神経質に追求することを重んじる。ぼくの経営とはまったく逆だった。数万円の遠いより、数カ月先の売り上げ予想根拠のほうを重んじてきたのがぼくの流儀だった。文化の違いを感じた。でも提携が実現したら、そんな違う文化をお互いに取り入れるのもいいかもしれない。このときは、そんな風にのんきに考えたりもした。

将来のことは、結局自分で決めるしかない。ぼくは十数年間の起業家生活で何度も苦境を経験し、いつも奇跡か魔法かというような資金調達を果たして乗り切ってきた。

ぼくは、完全に神経がやられてしまった。もはや正常な心を保つには、すべての意志や野望をすべて捨て、ハイパーネットという会社をひとごとのように客観的に見ることにして、自分自身と切り離すしかなかった。ぼくはこの会社の全責任を負っていた。債権者、株主、従業員とその家族、取引先…。会社がつぶれれば、これらすべての関係者に迷感をかけることになる。まさに自分の招いたことだ。重い。あまりに重い。会社がつぶれることで周囲に与える影響をまともに考えれば、ぼくは狂い出すかもしれなかった。だからこそ、あえて冷静にこの会社の状況を考え、適切な判断をしなければならなかった。

ぼくは一人で都内をうろついていた。いろんな思い出が繰り返し頭をよぎった。人聞が死ぬときに、思い出が走馬灯のように走るというが、このような感覚なんだろうか。街並みと自分との聞に大きな溝があるように感じた。ぼくだけが別次元の生き物で、透明なまま、街を歩いているようだつた。仮にぼくがそこにいる人に話しかけても、返事が返ってこないように感じた。

ビル・ゲイツ

世界一の負けず嫌い、ビル・ゲイツ。

ビルが見込んだベンチャーの運命は二つに一つ、買収されるかつぶされるかである。前者は起業家としての夢はなくなるが金にはなる。後者は何も残らない。さて、ぼくの運命はどちらだろうか。そもそも、本当に「見込まれている」のだろうか。

ビルに多くを語るな。それでつぶれた奴がシリコンバレーにはうようよいる

感想

社長失格で有名なハイパーネットの板倉さんの本。ワイキューブの安田さんの本を購入して、社長失格もあわせて読み返してみた。

読んでいて心にささります。当時の体験や心情が痛いほど伝わってきて、読書に夢中になっていました。

ビジネスマンなら外せない本です。

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