情報化/消費化社会の展開

3955viewssanktulosanktulo

このエントリーをはてなブックマークに追加
現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書)

情報化/消費化社会の展開——自立システムの形成

管理化・消費化⇒20世紀末の資本制システムの競り勝ちと持続する繁栄を保証

現代社会の理論として確認しておくべきこと
資本制システムが,基本的矛盾(恐慌/戦争=軍事需要)をのりこえ,繁栄を持続する形式「消費社会化」を見出したこと

モード:a/u > 1(a:購買のリズム,u:消耗のリズム)
モデル・チェンジ:消費のアクセルをふむことをとおして,経済的な繁栄のアクセルをふみつづける戦略
→欲望を限定し固定化する力(自然・文化)からの自由

欲望の抽象化された形式
伝統的共同体とその積層による限定と固定性からの解放
充足手段と直接の結合からの解離=市場関係のみの自己充足

必要を根拠にできないものはより美しく,効用を根拠にできないものはより魅惑的でなければならない

情報化/消費化社会の固有の楽しさや魅力という経験の現象が,システム存立の機制に不可欠なことをおさえる
⇒システムの限界に立ち現われる問題系を視界にいれる

現代社会がその内外に困難を生み出すものでも,困難をのりこえるのに自由を手放すことによってでなく,「自由な社会」の実現に必要な条件と課題は何かという仕方でのみ提起されるべき

環境の臨界/資源の臨界

情報化/消費化社会が,自分で自分の無限定の成長と繁栄のために設定する欲望の無限空間
⇒「消費のための消費」欠点が有効需要の視点では利点
⇒「構造のテレオノミー的転倒」(e.g. 生産の効率優先のため,被害予防の意味がなくなってから原因を認定)

「大量採取→[大量生産→大量消費]→大量廃棄」
=生産の始点と消費の末端で,自然の資源と環境の与件に依存,許容範囲内でしか存立不可能

南の貧困/北の貧困

世界の半分の飢えは分配の不平等の問題(穀物の家畜飼料化/嗜好品の素材化/土地の収奪)

人口問題=貧困の原因<結果
1. 社会保障システムの不備
2. 経済的な機会と分配の不平等
3. ジェンダーの不平等

貧困:金銭を必要とする生活形式(貨幣への疎外)のなかで,金銭をもたない(貨幣からの疎外)こと

”南の貧困”をめぐる思考は,原的な剥奪(=自然的・共同体的基盤の解体→貨幣を媒介としてしか生きられないシステムへの編入)をまず視界に照準しなければならない

福祉=vulnerable
∵システム内部に生成されながら外部化された矛盾(=北の貧困)の2次的な手当て

情報化/消費化社会の転回

冷戦の勝利=軍事力の優位による勝利×=自由を理念として肯定するシステムの魅力

消費のコンセプト
充溢し燃焼しきる消尽=原義としての消費
商品の購買による消費=転義としての消費

消費社会が「原義としての消費」というコンセプトを軸足として転回されることが必要

市場システムの永続を保証する前提は,需要の空間の無限性

生きる:もっとも単純な歓びの源泉.効用はその手段
「情報」→資源収奪的/他社会収奪的でない需要の無限空間をひらく

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く