疲れきってしまう前に知っておきたい、家族を介護するときに大切なこと

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介護疲れを軽くする方法---家族を介護するすべての人へ

ひとりで抱え込まないで。仲間がいるからだいじょうぶ。疲れきってしまう前に知っておきたい、家族を介護するときに大切なこと。

2009年4月20日、歌手・女優の清水由貴子さんが、父親の墓前で介護中の母親を傍らに残して自殺。介護うつが原因と、大きな話題になった。
実際、介護を担う家族の負担は大きい。長期にわたればストレスも大きなものとなり、うつ病、虐待、介護殺人、心中といった悲劇に至ることさえある。
介護保険には、これまでも、今回の改正でも、介護を担う家族に対する直接的な支援はない。このような現状では、介護をめぐる悲劇は、介護を行う誰もが陥る可能性のある現実である。
また、介護はどうしても一人で抱え込む傾向があり、そのために疲れとストレスはさらに大きなものとなる。

家族を介護する人をサポートしようと2001年に設立されたNPO法人 介護者サポートネットワークセンター・アラジンが、介護を担う人の介護疲れを少しでも軽くしてもらおうと、活動してきた中から得たノウハウをまとめたのが本書だ。

第1章「家族介護の現実」では、実際に介護を体験した、あるいは体験中の事例が紹介される。親を見送り、介護を終えた人や、長年、介護で苦労を続けた人たちがたどりついたのは、「人とのつながり」。同じような立場の人とつながることによって、心を開放することができ、また情報交換にもなる。

第2章「介護保険はどこまで役に立つのか」では、介護保険の利用法について、介護保険の基礎的な知識と共に考察している。ただ、介護保険には問題もあり、保険だけで介護を続けていくことは難しいことも示される。

第3章「介護サポートや介護者の会を活用する」では、保険外の介護サービスや、介護者が集まる会に参加することのさまざまなメリットを解説。

第4章「介護環境づくりと心構え」では、一人で抱え込まない方法、家族や親せきを、介護のチームに引き入れる方法、介護に対する心構えについて解説している。

本書の、特に後半は家族を介護する人にとって役に立つ知識や情報が紹介されている。疲れきってしまう前に知っておきたい大切なことが紹介されている。

全体を通してのメッセージは「まずは自分の思いと状況をありのまま、自分自身で受け止めましょう。そして、自分の負担を軽くすることを積極的に考えてよいと思います。家族の誰もが“無理をしない”“我慢をしない”ことこそ、私たちがよいと考える介護です。みんな、ひとりではありません。つながっていきましょう」。
一人で抱え込まず、じょうずに介護を続けていくために、他の家族、家族の会などの仲間、あるいはアラジンのような団体とつながることがいかに大切か。またつながりを持つことによって、よい介護ができる可能性が高まることがわかる。

介護疲れを軽くする方法---家族を介護するすべての人へ

介護疲れを軽くする方法---家族を介護するすべての人へ

  • NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン

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