現場のノウハウもふんだんの本。「Q&A「パート労働法」早わかり事典」の書評

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Q&A「パート労働法」早わかり事典

労働法の参考書のように見えるが、実は内容はそれにとどまらず、パート労働市場のデータ、正社員との比較、パート募集・評価の方法、パート就業規則の作り方といった現場のノウハウもふんだんに含まれており面白い。

学びたいこと

1. 労働法・社会保険法をパートに適用する場合の解釈
2. パートと正社員の待遇上・法律上の地位の相違点
3. パートを募集・採用する場合の留意点

労働法・社会保険法の解釈

特別法である所謂パート法だけでなく、一般に労働者に適用される関連労働法・社会保険法の解釈について、平易な表現で具体的に説明している。

パートと正社員の待遇上・法律上の地位の相違点

厚生労働省、(財)21世紀職業財団、(独)労働政策研究機構、(財)労働行政研究所などのデータも活用して相違点を説明している。

パートの手当の種類・その金額の決め方は(Q70)

主要な手当ての種類ごとに正社員とパートへの適用率のグラフあり。
主要な手当:通勤手当、精皆勤手当、役職手当、家族手当、住宅手当
特殊勤務手当:特別、時間帯、特殊作業、技術・技能(職務、資格)、役付(格付)、食事など

パートに適用される最低賃金制ってなに(Q71)

地域別・産業別最低賃金の2種類がある。東京都の産業別について表あり。

パートの労働時間の範囲・その起算点は(Q80)

拘束時間=労働時間+休憩時間+構内自由時間
労働時間=実作業時間+手待時間+準備・整理時間

パートの労働時間ルール・変形制・フレックス制・みなし制の導入は(Q81)

労働基準法上の労働時間制度のパートへの適用について解説。

パートの契約労働時間・法廷労働時間・法定休日・深夜労働ってなに・その違いは(Q82)

法廷労働時間、所定労働時間、契約労働日・労働時間、実労働時間

解雇パートの読字組合結成・団交申入れ・正社員労組の介入は(Q131)

パートによる組合交渉について。

感想

法律・社会保険の制度だけでなく、背景の社会状況や現場の運用もわかりやすく説明しており、なぜそういう制度になっている(なった)のか背景がよくわかる。
待遇面・制度面で最も弱いパートを例に法律・社会保険の全体を説明しているので社会保険労務士の自習をする上でも役に立つ。無味感想な資格テキストを読むよりよほど頭に入るのでは。

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