名物数学者:秋山仁氏のハチャメチャ半生記「秋山仁の落ちこぼれは天才だ」

5356viewsyuutayuuta

このエントリーをはてなブックマークに追加
秋山仁の落ちこぼれは天才だ (講談社文庫)

変わった格好の名物数学者:秋山仁氏のハチャメチャ半生記。「落ちこぼれも努力すればなんとかなる!」と元気になれる1冊です

話の概要

ヤギ3頭と通学するようなのんびりとした小学校時代をすごした秋山氏。

年頃になり、女性にモテたくて「才気走った不良」を目指す。
秋山氏の中では、「英語ができる奴は、単なるガリ勉だからモテない」が、
「数学ができる不良は、能力があるが怠けているだけなのでモテる」。
学校では早弁して、授業は寝てる自称「不良」で
家で数学を勉強する学生生活を送る。

そんな不純な動機で数学を志すが、逆境、苦難の連続。
・受験はことごとく敗れる
・大学では「大学院は病院じゃないんだ」と馬鹿にされる
・仕上げたレポートをこんなものは論文でないとゴミ箱に捨てられる
・大学院では「君まだいたの?」と馬鹿にされる
・取り組んできた4色問題(※)は他の学者に先に解かれる
 (※)いかなる地図も、隣接する領域が異なる色になるように塗るには
 4色あれば十分だという定理

逆境のたびに火事場の馬鹿力ともいえる努力をするが、うまくいかない日々を過ごす。
そんな秋山氏が紆余曲折を経て、
教授になったり、TVで名物教授としてとりあげられたり
数学者として大成するまでの半生記。

ポイント1:漫画のようなトホホエピソードの数々

数々のトホホエピソードがあり、楽しんでよめます。
秋山氏の高校時代までのエピソードをいくつか紹介します

・授業中、連立方程式の問題を当てられたが解けない秋山氏。
 先生から「xを消去するんだ」とアドバイスをもらい、
 文字通り、「黒板消しでxを消去した」。
・対数のlog(ログ)が読めず、10g(10グラム)と読み間違え
 ”10グラム男”というあだ名をつけられた。
・高校2年の3学期「ビリ二」の成績を取る。
 しかも「ビリ」の人は腹痛で途中から試験を受けていないため、実質ビリ。
・猛勉強の末難関大に合格した先輩から、
 「本気で勉強するやつは机の前に座り詰めて、畳が腐るほど勉強する」
 というアドバイスを聞いた秋山氏。
 毎日勉強する前に畳に水を撒くようになった。

まだ紹介できてない高校までのエピソードもありますし
大学以降も様々なトホホエピソードがありますので、
詳細は本でご確認ください。

ポイント2:「努力は報われず、正義は滅びる」に隠された反骨精神

漫画のように何度も逆境がやってきて、そのたびに努力しますが
毎回挫折します。
ついに秋山氏の座右の銘は「努力は報われず、正義は滅びる」となってしまいますが、それでも努力はやめません。
逆境に臨んでは、まるで「我々の業界ではご褒美です」とでも言わんばかりに
真正面から生き生きと立ち向かいます。
まるで一昔前のスポ根漫画のようです。

感想

「絶対、脚色してるでしょう?」と思える数々のエピソードがあり、楽しみながら読めます。

秋山氏は逆境、挫折ばかりですが、それでも努力はやめません。
秋山氏の姿は
「人生には何よりも”なに、くそ”という精神が必要だ」、
「努力は報われず、正義は滅びる。されど兆戦の日々」
と言う事を教えてくれます。
落ち込んだとき、頑張れば何とかなるかもと元気がもらえる1冊です。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く