夫の浮わ気の書評・感想

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夫の浮わ気 (幻冬舎文庫)

本作は、あの、あの女優黒木瞳が、世界で一番愛する人と断言する夫(羨ましいですな)との日常の中で起こる、些細で素朴な不穏な空気を、面白おかしく文章にまとめたエッセイです。
本作によると、黒木瞳は93年に33歳で結婚したようです。本作は、96年に単行本として発行されたもので、結婚してから3年という、割りと新婚ほやほやの時期から、そろそろアツアツではなくなるような時期(って勝手に思ってるけど違うかな)を書いた話ですね。
とにかく黒木瞳は、夫のことが大好きのようです。本当に羨ましい限りですが、しかし、黒木瞳の目から見て、夫が時々奇妙に見える時があります。朝食を普段まったく食べないくせに、明日の朝ハムサンドを食べたいと言ったり、常連ではないフリをしてちゃんこ鍋屋に連れて行ったり、携帯を欲しがったり…。本当にそういう些細なことから、ものすごい妄想力で、もしかしたら夫は浮気をしているのかもしれないわ…、と不安になるのです。もちろんそれは、夫を愛するが故のことなのでしょうが、僕から見ると(もしかしたら世の男性から見ると)、黒木瞳が抱く心配は、どうも的外れというか、気にしすぎというか、そんな気がしてしまいます。いやもちろん、冒頭の変な女性からいたずら電話が掛かってきたり、使い道のよくわからないお金があるとかいう話になるとまあ疑惑を抱かれても仕方ないかなという気はしますが、それにしても気にしすぎじゃないかな、と思ってしまいます。まあ、かなり誇張してエッセイにしているのだろうとは思うんですけど。

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