再起動せよと雑誌はいうの書評・感想

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再起動せよと雑誌はいう

 本書は、現在(休刊したものもあります)の雑誌に関して意見を一つずつ述べていきます。そのことで、雑誌の未来を語るというよりは、雑誌の「現在」をあぶり出すという内容となっています。
 「雑誌はきっとこうなるよ!」ではなくて「今ある雑誌はこんなだよ!頑張れよ!」というメッセージがこもっているように感じるのです。
 だからこそ、「再起動せよ」とタイトルに付けたのだと思います。

 さて、構成ですが、大きな流れとして「批判→希望」となっています。
 雑誌市場の縮小が続く中で、カルチャー系雑誌やメジャー雑誌の停滞や衰退を挙げ、その中でも頑張っているような文字系雑誌や女子雑誌、ローカル系雑誌を挙げていく。

 もちろん取り上げた雑誌一つ一つについて著者の分析が入っており、一概に「批判→希望」という流れではありませんが、最後の「6.グローバル化の時代に、ローカルに行動せよ」や「あとがきに代えて」では、明らかに著者なりの希望が見えている文章となっています。

 冒頭に挙げたトークショーで著者が言っていましたが、雑誌愛を前面に押し出すというより、愛を持ちながらも「雑誌媒体が今後どうなっていくかを俯瞰的に分析する」といいった内容となっています。

 自分が知らない雑誌。読んでいない雑誌もありましたが、雑誌が元気だった時代を生きた著者だからこそ書ける内容も多くあり、「今の雑誌が昔と比べて面白いのか」「今、注目の雑誌は何か」などなどが分かり、雑誌好き、出版好きが読むと面白いと言えるでしょう。

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