新規事業がうまくいかない理由、うまくいかせるヒント

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新規事業がうまくいかない理由

 新規事業立ち上げの現場で困っている方を対象に、どうすれば新規事業を立ち上げられるのか、これまで新規事業立ち上げの実務に関わってきた立場で、誰もが陥りそうな罠を、なぜそれが罠なのかという理由の説明も合わせ、エッセンスをまとめた本。

ポイント

・企業内起業とベンチャーを比較すると、企業内起業は「モチベーション」「ハングリー精神」という点で不利
・企業内起業は、ベンチャーと真正面から勝負せず、勝てるビジネスを冷静に考えること
・既存事業と同じ仕事をしない。ゼロベースで、やるべきことに集中し、あきらめず何度も試行錯誤すること
・新規事業は失敗してあたりまえ。引き際の見極め、ルールが肝心
・新規事業の目的、ターゲットを明確にしておく
・意思決定はシンプルに、少人数で
・既存事業の運営ルール、評価基準を使わない。数字を追わず、質を見る。
・新規事業には無理にも社内のエースを投入せよ
・はじめてしまえば何とかなる、なんてことはない。

感想

 「強み伝いの経営は破綻する」とは松下電工元会長の三好俊夫氏の弁。成長性の鈍化した既存事業で粛々と事業運営をしていたのではさきぼそるのが目に見えている。既存事業で会社を支えられるうちに次の手を打つのが企業存続の絶対条件である、とすれば、会社は失敗を恐れず次々と将来の会社を支える事業創出に向けチャレンジし、新規事業に取り組む必要がある。しかし今日の企業をみると新規事業をうまく立ち上げられていない企業がほとんどと見受けられる。
 本書では、新規事業はこうすれば立ち上げられる、というHowToではなく、取り組む上での考え方を示しています。もし新規事業に取り組むのなら、参考に一読しておくといいと思う。あとは取り組む人がどれだけ脳みそに汗をかくか。

はじめに

・企業内起業 vs. ベンチャー
・勝負を分ける「モチベーション」と「ハングリー精神」
・企業内起業は戦い方を考えろ
・既存事業には企業内起業がいない

第1章 新規事業従事者の陥りがちな五つの罠

1.全方位にまんべんなく労力をかける
2.考えずに調べる
3.すぐに閉塞感に襲われる
4.過去の経験のなかに課題解決の方法を探す
5.リソースがないという嘘に縛られている

第2章 会社側が陥りがちな七つの罠

1.成功が前提となっている
2.撤退の際のルールが明確になっていない
3.目的や意味が違う新規事業を一般化しようとする
4.意思決定に多くの人がかかわり過ぎる
5.既存事業のルールや評価基準を適用する
6.メンバーに二軍を投入する
7.はじめれば何とかなるだろうと思っている

第3章 新規事業を立ち上げる

1.目的を決める
2.何をやるかを決める
3.ビジネスプランの策定
4.ビジネスの決定
5.成功率を上げる
6.利益を本体に還元する
7.新規事業の切り出し

第4章 新規ビジネス実例

・(株)ジェイティービーモチベーションズ
・マガシーク(株)
・(株)ウェブマネー
・アルダス(株)

あとがき

 リクルートや京セラのように新規事業立ち上げの上手な会社とそれ以外の会社のちがいは何か。前者では新規事業を次々立ち上げる。立ち上げに成功した先輩がいる。それをみて自分もチャレンジする。会社も理解し、会社としてどうバックアップすればよいか理解している。そして成功すればそれがよい前例となってまた次の新規事業を生み出す、という好循環につながる。
 まずは第一の成功事例を生み出す。そこからスタートです。

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