私たちが星座を盗んだ理由の書評・感想

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私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)

本書は、5つの短編が収録された短篇集です。

「恋煩い」
アキはもう一年近く、ホームの向かい側で本を読んでいる一つ上の先輩に片想いをしている。
子どもの頃から仲の良かったトーコとシュン。アキはシュンに告白されたことがあったけど、アキにはシュンは合わないと思った。シュンはトーコと付き合ったらいい、とずっと思っているのだ。それからも、三人仲良く遊んでいる。
トーコがアキに、片想いが叶うといううわさ話を教えてくれた。普段はそんなことに耳を貸すことのないアキだが、今はどうしようもなく、そのおまじないにすがってしまっている…。

「妖精の学校」
目覚めると、白いワンピースのようなものを着せられた男女がたくさんいる島にいた。それまでの自分の名前をすっかり忘れてしまって、ヒバリという名前を与えられた。
クラス委員長のウミネコを初め、いろんな人から、この島での生活やルールを教えてもらった。僕達は、この島でクラスことで、いずれ妖精になるんだそうだ…。

「嘘つき紳士」
膨大な借金にまみれている俺は、ボロボロになった携帯電話を拾ったことで名案を思いついた。その携帯電話の持ち主だった男になりすまして、遠く離れた地にいる遠距離恋愛の相手に振り込め詐欺を働こうと思いついたのだ。
なんでもないメールのやり取りを繰り返す。俺も後から知ったことだが、携帯電話の持ち主は事故死していた。彼女はまだそのことを知らない。何も知らない女性を騙しているという罪悪感に押しつぶされそうになりながら、着々と準備を進める俺…

「終の童話」
そいつに触れると石化してしまう。そんな怪物が、貧しい村を襲った。
ウィミィを子どもの頃から面倒見てくれたエリナも、石化してしまった。ウィミィは、崖スレスレで石化してしまったエリナの元へと毎日通った。
村はどんどん変わっていった。様々なことが起こった。悲劇から十年以上だったある日、西の国から奇跡を運んでくる男が現れた…。

「私たちが星座を盗んだ理由」
十数年ぶりに再会した夕兄ちゃん。看護婦になっていた姫子は、子どもの頃、夕兄ちゃんがどうやって星座を消したのか、長年の謎を聞いてみることにした。
病弱だった姫子の姉に首飾りを贈ることにした夕兄ちゃんは、姫子の姉に、首飾り座が消えたと信じこませた。一体どうやって…。

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