『アリス・ミラー城』殺人事件の書評・感想

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『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)

作は、「物理の北山」と称される、ガチガチの物理トリックを多用した本格ミステリを書く気鋭の新人作家による、「そして誰もいなくなった」へのオマージュとなる作品です。つまり、閉鎖空間に集められた人間が一人ずつ殺されていく、というやつですね。
ルディという女性に招待され、探偵たちが江利ヵ島にある『アリス・ミラー城』に集められた。彼らは、『アリス・ミラー』を求める依頼者から仕事を請け負い集まったのだ。
『アリス・ミラー』というのは、ルイス・キャロルの小説「鏡の国のアリス」に登場する鏡の国に行くことが出来ると言われる鏡だ。もちろん実際に鏡の国に行けるわけではないだろうが、ルイス・キャロルが「鏡の国のアリス」を書くきっかけになった鏡であるならば価値は高い。その鏡が『アリス・ミラー城』にあるかもしれない、ということで探偵が集ったのだ。
奇妙な意匠が施された奇怪な城の中で、探偵たちの予想通り殺人事件が起こる。チェス盤の駒が一人一人消えていく犠牲者を暗示し、『アリス・ドア』や鏡の部屋など奇妙な場所で人々が殺され、また密室やバラバラ死体が現れてくる。探偵は、一人また一人と殺されていく。犯人は、一体誰なのか…

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