本屋大賞のノミネート作!新世界より(上)の書評・感想

1668views黒夜行黒夜行

このエントリーをはてなブックマークに追加
新世界より(上) (講談社文庫)

本作も、ちょっと前に感想を書いた「テンペスト」と同様、本屋大賞のノミネート作です。貴志祐介が放つ超大作で、帯なんかを見る限りかなり色んなメディアで取り上げられ、また各種ランキングでも上位に入っているようです。確かその今年度の日本SF大賞も受賞したと思います。
舞台は、今からおよそ千年後の日本。主人公である渡辺早季は、神栖66町というところに生まれた。今現在日本には10弱の町しかなく、総人口はおよそ数万人という単位である。早季らは、断片的にはこれまでの歴史を知ってはいるものの、何故今のような日本になったのかという詳しいことを知ってはいない。この世界では図書館が非常に強い権限を持っていて、<人々を惑わす>危険性のある書物や情報を厳重に管理している。
早季には親しい友達が何人かいる。リーダー的な存在である瞬、綺麗で活発な真理亜、悪ガキの覚、物静かな守らである。学校で仲良くなり、それからいつも一緒にいるような関係になっていった。
後から考えれば、という話だが、早季らは常に管理されていた。町全体が、何かを恐れるようにして、何か分からない理屈で動いていた。もちろんそんなこと、子供の頃に分かるはずもない。何かおかしなことになっているはずなのに、それに気付かないような生活をずっと送ってきた。
この世界では、人々は皆超能力を使うことが出来る。超能力の素質が開花すると、全人学級と呼ばれる学校に進学することになる。そしてそこで超能力の資質をさらに高めるための訓練をするのだ。
早季らがこの世界の秘密に近づいていくことになるきっかけは、全人学級のキャンプでのことだった。班毎に行くキャンプで彼らはとんでもない事態に遭遇することになる。すべては、ミノシロモドキを発見したからだった。それからバケネズミに捕えられ、そこから逃げるために困難を潜り抜けることになる。
そうして彼らは町に戻るのだけど…。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く