なぜロボットと戦争の本なのか?ロボット兵士の戦争の書評・まとめ

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ロボット兵士の戦争

序文 なぜロボットと戦争の本なのか

著者の子供時代の話。戦争が好きな子供だった。

デジタル戦士が登場し、戦争が人間だけのものではなくなり始めている。

<第1部 私たちが生み出している変化>

第1章 はじめに―ロボット戦争の光景

戦争で使用されているロボットについての説明。

第2章 ロボット略史―スマート爆弾とノーマ・ジーンと排泄するアヒル

技術を使用して生命を模倣しようとする試みは昔からあった。
20世紀に入ってから、戦争を通じて無人システムが進歩した事を記述している。

第3章 ロボット入門

ロボット:感覚、思考、行動の3つの要素からなる人口装置。
今後、21世紀の前半に、人型のロボットでなく、様々なロボットの形態が創造される事が予測される。

第4章 無限を超えて―指数関数的急増傾向の力

レイ・カーツワイルの特異点について記述。
技術の変化のスピードは指数関数的に拡大している。現在は新発明が短期間に押し寄せる時代である。

第5章 戦場に忍び寄る影―ウォーボットの次なる波

陸上、海、空、宇宙で活動するロボットの例、計画について。

第6章 いつも輪のなかに?―ロボットの武装と自律性

人間は、自分が主導権を握りたがっている。感情的知性は機械が代替する事が難しいため、人間の役割は失われ難いが意志決定の枠組みが変化する可能性はある。

第7章 ロボットの神―機械の創造主たち

ロボットを研究する人達についての記述。

第8章 SFが戦争の未来を左右する

SF小説家が現実の世界に大きな影響を与える事について。

科学とSFとのフィードバック。

第9章 ノーと言うロボット工学者たち

倫理上の問題から軍に協力しない科学者について。

<第2部 変化がもたらすもの>

第10章 軍事における革命(RMA)―ネットワーク中心の戦争

イラク戦争において無人化技術について相当な変革の萌芽があった可能性を記述している。

第11章 「進歩的」戦争―ロボットでどう戦うのか

進歩的な人物は、現実と戦うのでなく、変化を実現しやすくする。
変化を実現する際に教義(指針となる中心的な考え方)が重要となる。

第12章 アメリカが無人革命に敗れる?

アメリカがロボットにおける優位を維持出来ない可能性について。
ロボット工学における、日本、韓国、中国の優位性。

第13章 オープンソースの戦争―大学生、テロリスト、戦争ロボットの新たなユーザー

無人システムを使用する国家以外の勢力の台頭。個人による大量破壊の可能性。機械による人間よりも効率の良い監視システムの普及。

第14章 敗者とハイテク嫌い―変わりゆくロボットの戦争と新たな戦争の火花

人工知能やロボットの進歩が自分達の価値観を脅かすと考える人々との対立が発生する可能性。

第15章 ウォーボットの心理学

無人システムが敵の士気を挫くとする意見と、それに対する反論。
敵も味方も無人機を使用した場合、未来への影響は大きいだろう。

第16章 ユーチューブ戦争―一般市民と無人戦争

技術が一般市民を戦争から引き離した結果、抑制と均衡は失われないだろうか?

第17章 戦争体験も戦士も変わる
無人システムの導入が戦士に必要とされる資質に影響を与える事。

問題点①:バーチャルで繋がる人間関係では互いを信頼出来ない。
問題点②:テキストメッセージでは伝えられない情報がある。

性格・個性を持ったロボットの方が軍隊の一員になれる。

第18章 指揮統制―新技術が統率に及ぼす影響

情報技術の発展が、上級司令官が最前線にて直接采配を振るえる事を可能にしている。
情報が溢れ、リアルタイムで複数の要請がされる「情報過多」にどのように対処するか?高度な人工知能の必要性。

第19章 誰を参戦させるか―科学技術が紛争の人口構造を変える

技術の進歩は必要とされる資質を変える。
テレビゲームを幼い時から経験していた世代の機械への順応度の高さ。
また、技術の進歩は老齢者の戦場への参加も可能にする。

第20章 デジタル時代の戦時国際法をめぐって

無人システムの導入に法体系が追い付いていない。ロボットが問題を起こした場合、誰を罰するのか。

第21章 ロボットの反乱?ロボットの倫理をめぐって

ロバート・フィンケルスタインの見解。
2030年までに機械が「人間の能力に匹敵する」ようになる。その時、「ルールは変わる」。機械の知能が人間が当初に意図した事を超えて独自の行動をとりはじめる。

著者は、暴走を防ぐための安全装置や、機械の背後にいる人間を規定する倫理について記述している。

第22章 結論―ロボットと人間の二重性

大きな変化は、一挙に起きて古いものを完全に一掃するわけではない。数字を見ても変化は見分けがつき難い。
変化の見極めは、既知の事柄を再考、再評価、再検討せざるを得ない事で判断する。機械の制御から、合法・非合法、倫理、美徳は再定義される。

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