石ノ目の書評・感想

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石ノ目

「石ノ目」
石ノ目様の目を見ると石になってしまう、という言い伝えのある地域で、教師二人が山登りを計画する。美術教師は自殺したと思われている母を捜すためであり、社会科の教師はそれに便乗した形。そして遭難する。怪我をした同僚を必至に背負いながら歩いた美術教師は、目が覚めると一軒の家の中にいた。家人を探すと、私の顔を決して見ないで下さい、という老婆らしき女性が出てきて・・・
「はじめ」
ひよこを殺してしまった罪をいるはずのない架空の女の子になすりつけた二人の少年。彼等が彼女につけた名前は「はじめ」。次第に彼女はいたずらの代名詞になり、噂がどんどんと広がり、ついには見たという人まで現れる始末。ある日、その町のどこかにあると言われていた地下水路の入り口を彼等は偶然発見する。探検に乗り出そうと中に入っていくと、そこで彼等が決めた設定通りの「はじめ」を目撃する。「はじめ」は彼ら二人にしか見えない。明らかに二人の幻覚なのだが、幻覚と現実の人間が次第に中を深めていく・・・
「BLUE」
不思議な布で作られた五体の人形達。四体は見るも美しい人形だったが、一体だけみすぼらしい者が。それが「ブルー」。彼等は何故か動き、そして人形同士会話をすることができた。ある日彼等はある家に売られていく。そこで持ち主に好かれないブルー。本人は理由がわからない。様々努力をするも、ついに乱暴者の弟に譲り渡されることに。そこでの生活はひどいものだったがあることをきっかけにブルーの運命は変わっていく・・・
「平面いぬ。」
腕に犬の刺青を彫った女性。その刺青は彼女の皮膚上を自由に動き回った。彼女はペットのようにしてその犬を扱う。一方彼女の家族(複雑な事情があるのだが)は、彼女以外の三人全員が癌であり、半年の命であることがわかってしまう。家族に対する複雑な思いは、刺青の犬のお手柄によって、思わぬ方向へと進んでいく・・・

石ノ目

石ノ目

  • 乙一

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