ウランバーナの森の書評・感想

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ウランバーナの森 (講談社文庫)

世界中で愛され、世界中にファンを持ち、世界を大いに熱狂させ続けた四人組のロックバンドの一人であったジョンは、1979年のその夏4度目の日本での滞在となった。日本の避暑地として知られる軽井沢で、妻のケイコと息子と共にゆったりと日々を過ごすことにしたのである。まあケイコはここで執筆活動を同時にすることにしたらしいけど。
音楽活動を完全に止めてしまったジョンは、作るべき音楽もなく、聞かせるべき音楽もなく、ただ漫然とゆったりとのんびりと日々を過ごせばいい…はずだった。
しかし、ありえない便秘と謎の発作によって苦しめられることとなった。いくらきばっても出てくる気配のまったくないしつこい便秘と、息が苦しくなり心臓が早鳴りするような動悸が襲ってきて、ついにジョンは病院に行くことにした。
その病院は、夏だけ軽井沢で開業するという変わった病院で、しかも森の奥の人目につかないところにあった。不思議な感じもしたが、その病院に行くと気が楽になるのでジョンは病院通いが日課になった。
そしてもう一つ日課になったことが。
病院からの帰り道に、過去からの亡霊がジョンを訪れるのだ。かつてジョンは横暴な人間であり、多くの人間をむやみやたらに傷つけてきた。その被害を受けた人々が、お盆だからなのか、ジョンの前に次々と姿を現して…。

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