中川淳一郎が教えてくれるネットってこんな世界だった。

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ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

ウェブとは

「コンサルタント・研究者・I T ジャーナリスト」と「運営当事者」のネットに対するスタンスの違い。

高校生は軽い気持ちで「やんちゃ自慢」をしたが、ネットでその反社会的行為を咎められ、リアル世界で実際に謝罪する。

真偽があまりに不明すぎる情報をもとに名誉毀損の書き込みをするのはバカ。

記事というものは、「媒体特制=読者の嗜好」に合わせたネタを逃び、文章を書くものだ。だが、多くの市民記者は、「書きたいことがニュース」という判断のもと、社会的なニーズよりも自分の欲求を満たすことに市場性があると勘違いしてしまった。

良い商品だったり、突っ込みどころがある商品であれば、クチコミは自然発生する。「ネットでウケるもの」こそ、クチコミを発生させられる商品。

企業は「ネットで商品が語られまくり、自社ファンが自然に増える」と考えるのはやめよう。一般の人は「ネットがあれば、私の才能を知り、私のことを見出してくれる人が増える」と考えるのはやめよう。そうではなく、企業は「ネットはあくまでも告知スペースでありネットユーザーの嗜好に合わせたB級なことをやる場である」とだけ考えることでようやく人々から見てもらえる。一般の人は「ネットはとんでもなく便利なツールであり、暇つぶしの場である」とだけ考えることでネットと幸せなつきあい方ができるようになる。

ヤフートピックス担当者は. ヤフー読者(=一般的なネットユーザー) の多くがB級ネタを欲していることを知っている。そのため、彼らの嗜好に合っている関連リンクを選ぶことも、ユーザーへのサービスになる。

ネットでバカなこと、B級なことができないのであれば、ネットでは最低限の情報公開を除き、何もすべきではない。クリックされず、さらにリスクを恐れている状況では、ネットを使いこなせるわけがない。

博報堂の会議では、ことあるごとに「みのもんたが紹介してくれないかなあ」「あるある大事典が取り上げてくれないかなあ」「王様のブランチが紹介してくれないかなあ」などと、テレビがもたらす波及効果を期待していた。このように、「○○で私はやせた!」「このスイーツがおいしい!」とやれば客が殺到し、品切れとなる状態を作れるのは、地上波テレビしかない。

テレビ以外から生まれたスターなんているのだろうか?

クレームという名の粗探し

ネットには「怒りたい人」「吊るし上げの対象を血眼で探す人」が多いので、あまりネットの世界が善意にあふれでいるとは思わないほうがいい。組織を背負っていないがゆえに、「絶対に勝てる論争」を高みから仕掛けてくる。クレームを受ける側は組織を背負っているため、逆ギレもできない。完全なるハンディキャップマッチに巻き込まれてしまっている。

テレビでの発言もすぐさま抗議の電話がやってきて、さらにはネットに反映されるため、テレビコメンテーターは以前にも増して無害なことしか言わなくなった。「派遣切り」の話が出たら、「政府は無策だ」「総理は苦しんでいる人の気持ちがわかっていない」「大企業はもっとやさしくならなくてはダメだ」と強者を叩く発言をしておき、全面的に弱者をフォローしておけばとりあえずクレームは減る。
「失言増幅装置」であるインターネットのユーザーが増えたことにより、世の中のコンテンツがより無難に、つまらなくなっていく流れは、たぶんこれからも進んでいく。

感想

ネット怖いよぉ。ちゃんと知らなきゃですね。ネットよりもテレビのほうが影響力大きいのが意外でしたのさ。

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