ひまわり事件の書評・感想

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ひまわり事件

本書は荻原浩の最新作(たぶん)です。
晴也、伊梨亜、和樹、秀平の四人は、かつて保育園と老人ホームがあった場所に10年ぶりぐらいに集まった。かつての約束を果たすためだ。
彼らが保育園児だった頃、すぐ隣には老人ホームがあった。同じ人間が運営していたのだけど、両者の間には高い壁があって、二つを隔てていた。
保育園では晴也たちは問題視だった。晴也と秀平はいつも秘密基地に逃げ込んでしまうし、伊梨亜は騒がしいし、和樹は携帯ゲームでいつも遊んでいた。担任の荒木先生も手をこまねているような感じで、落ち着きのない子どもだった。
一方老人ホームには、誠次という男がいた。家族を顧みずに働いてそれでも課長どまりだったという男で、余生は人と関わらず静かに生きていたいという、まあちょっと偏屈なだけの、同じ老人ホームの女性にちょっと恋しちゃってるような、そんな男だった。
ある時保育園と老人ホームの運営をしている理事長が、両者を隔てている壁を取り払い、お互いを交流させようという施策に出た。近々選挙があるようで、その宣伝にしようというのだ。
初めはお互いに誤解の連続だった。晴也たちは老人ホームを悪の巣窟だと思っていたし、誠次たちも子どもはうるさいと思っていた。しかしお互いに接していく内に仲良くなっていき…。

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