僕たちの戦争の書評・感想

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僕たちの戦争 (双葉文庫)

尾島健太は、今流行の(?)フリーター…じゃなかった、ニートになっちゃったんだっけ。ついこないだ、バイトで働いてた居酒屋を辞めちまった。くそっ、フロアチーフのヤマグチめ。ネチネチとうざったいっ。
そんなささくれた気分をどうにかしようと海までやってきた。サーフボードに乗っていい波を待つのだけど、どうも気分は晴れない。
そうやってしばらく波と戯れていたところ、突然ボードから落ちた感覚がある。なんだ。いつもと違うぞ。どうなってるんだ、これ…。
目覚めると、健太は海を漂っていた。この時の健太には想像も至らなかったが、なんと健太が目覚めたのは、昭和19年の日本。戦争真っ只中の日本だ。そこで健太は、どうやらいなくなったらしい空軍兵だった男と間違われ、軍隊での生活を強いられることになる。
一方、五十年前の同じ時間同じ海域。初の単独での飛行訓練真っ最中である一人の空軍兵がいた。
石庭吾一。終戦間近(であることを石庭は知らないが)の戦局をひっくり返すための極秘作戦のために飛行訓練をしている。しかし、どうにも操縦というのは慣れない。
雷鳴がなったと同時に、変な感覚に見舞われた。機体が反転してる?計器類がおかしい。エンジンが…回ってない?どうなってるんだ…。
気付いた時目に入ったのは、白い天井だった。この時の石庭には想像も至らなかったが、なんと石庭が目覚めたのは、2000年の日本。ちょうど、9.11のテロの頃だ。そこで健太は、海で溺れた健太という男に間違えられ、その未来の日本での生活を強いられることになる…。

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