こちら、郵政省特別配達課!の書評・感想

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こちら、郵政省特別配達課! 新版 (ソノラマノベルス)

郵政省は、民間の宅配業者の台頭に対抗するために、様々な案を出してきた。「ゆうぱっく」や「ふるさと小包」なんかはかなり定着してきて、郵便の底力を見せ付けた形だ。
そして、さいごの切り札が、郵政省特別配達課、通称特配である。
特配の仕事は、とにかくどんなものでもどんな場所にでも運ぶ、というものである。それがなんであろうと、それがどんな場所であろうと、とにかく運ぶ。そういう気概を持った連中が揃っている。
だから、採算度外視の無茶苦茶な課でもある。郵政省の宣伝のために存在しているような課で、予算は無限にあると言っていい。だからこそ、家一軒丸ごと運んだり、月に手紙を送ったり、なんていう無茶なことをやってのけるのである。
さてそんな特配に配属されることになったある男がいる。
八橋鳳一。田舎から出てきて、東京でエリート仕事が出来ると意気込んで来た物の、配属されたのは、野蛮にしか映らない特配。カウンタックをぶっ飛ばす真っ赤なスーツの女や、何でもやってのける土方連中、スーパーコンピューターで情報を駆使する男や、飄々とした課長など、とにかく一筋縄ではいかない連中に混じって、鳳一はしゃかりきになって頑張るようになる。
そんな中で、郵便という仕事の良さ、そして特配という仕事の意義を体感するようになるのだが、しかし次第に特配に包囲網が…。

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