いつまでもデブと思うなよの書評・感想

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いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

ックスがいい、という意味だけでなく、それぞれの場面に合った雰囲気の見た目を持っている人というのが有利な社会になってきた。弁護士っぽいとか医者っぽいとか先生っぽいとか、そういう「ぽさ」みたいなものにいろんなことが左右されるようになってきてしまっている。
そんな世の中にあって、デブは不利だと著者は指摘する。デブというのはとにかく強烈なキャラクターであって、他にどんな個性を持っていても、そのデブという特性の前にそれらは埋もれてしまう、と。デブが悪いと言っているのではない。ただ、今の「見た目主義社会」の中では、明らかにデブは不利である、という現状があるというだけである。その「見た目主義社会」の是非をあれこれ問うても仕方がない。実際「見た目主義」というのが横行しているのだし、だったらそれに合わせるしかない。
じゃあどうするか、という比較を著者は行っている。資格を取るだのファッションに気をつかうだのトレンド情報を仕入れるだのと言ったこととダイエットをするということを比較していく。その中で著者は、ダイエットをすることが最も効率がいいと判断するのである。
とここまで来て、ようやく著者が実行したダイエットの本質に辿り着く。著者はこれを、「レコーディングダイエット」と名付けている。
僕はこのやり方を読んで、なるほどこれは合理的で実行可能な方法かもしれない、と思いました。アメリカかどこかのデータらしいけど、どんなダイエットでもいいからダイエットに成功した人というのは200人中1人という割合のようで、さらに成功した人の中でもリバウンドせずにいられる人というのはさらに低くなる。どんなダイエットも、意志の力でなんとか乗り切る、というタイプのものであって、強靭な意思を持たなくては続けることが出来ない。そもそもそんな強靭な意思を持っていれば太ることはなかったわけで、太っている人に強靭な意思を要求しても仕方がない。
しかしこの「レコーディングダイエット」というのは、意思の力をほとんど必要としないようにプログラムされている。もちろん努力はしなくてはいけないが、しかしそれは我慢するということに結びついていない。我慢しない努力の仕方を著者は提示しているのである。

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