ほうかごのロケッティアの書評・感想

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ほうかごのロケッティア (ガガガ文庫)

舞台は東京から南へ千キロ南下したところにあるイトカ島という小さな島。そこには、戦後一代で財を成した那須霞グループが作った私立イトカ島学園高校があり、主人公である褐葉貴人はその高校に通っている。
久藤かぐやがやってくるまでは、貴人にとっては完璧な高校生活だった。
中学まではオタクでいじめられていた貴人は、いろいろあってこの高校にやってきたが、そこで理事長の娘である那須霞翠の指示の元、クラスの平穏を保つべく様々な人間関係を『調整』する役割を完璧にこなしていた。翠は学園の学力を高めるべく必死で、その駒として貴人は動いているのだ。
しかし、転校生として久藤かぐやがやってきたことをきっかけに、歯車が狂っていく。
何よりも致命的だったのは、久藤かぐやがかつて中学生でデビューした覆面美少女歌手であり、かつ貴人が彼女に赤面極まる電波なファンレターを送りつけていたことだった。それを楯に脅された貴人は、かぐやの謎めいた頼みを聞き入れる羽目になってしまう。
ロケットが必要なの。
かぐやは、自らの携帯電話が宇宙人であると主張し、その携帯電話を宇宙に返すためにロケットが必要なのだと強弁した。かつての貴人以上の電波ではあるが、しかし成り行きで貴人はロケット作りを始めることになる。島にある工業高校に通うロケット部(表向きは違う名を名乗っているけど)の協力の元、本当に宇宙まで飛ぶロケットを高校生の手で作り出そうとするのだが…。

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