電子の星 池袋ウエストゲートパークIVの書評・感想

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電子の星 池袋ウエストゲートパークIV (文春文庫)

池袋を中心としたギャンググループ「Gボーイズ」。天才的なカリスマ性を持つタカシ率いるそのグループは、池袋の若者に絶大な組織力を持ち、タカシの一言であらゆることに首を突っ込む集団だ。
池袋で実家の果物屋の手伝いをしているマコトは、タカシからGボーイズに入らないかと常日頃誘われるがそれをしない。それでもタカシとはツーカーで、Gボーイズにも顔が利く。
ひょんなことから他人のトラブルを引き受けたことから、池袋のトラブルシューターとして一部で有名になったマコトは、いつだって何らかのトラブルに巻き込まれ、それを解決している。悪ぶって見えるファッションからは描けない優しさや甘さを持っていて、依頼も含めてマコトはいつも忙しい。というような基本設定。
というわけで、四篇ある短編をそれぞれ紹介することにしよう。とても紹介しやすい内容だから、すごく短くて済みそうだ。

「東口ラーメンライン」
そのタイトルの通り、池袋にひしめくラーメン屋の話。元Gボーイズだった双子がこの激戦区に店をオープンし、なかなか繁盛していたが、ネットなどで嫌がらせを受けるようになった。その犯人探しの依頼をマコトが受ける。

「ワルツ・フォー・ベビー」
ある日道端で出会ったおっちゃん。息子を殺されたその場所でたたずむ姿を目にしたマコトは彼の話を聞く。息子は上野でチームの頭をやっていたらしいが、調べていくうちにどうもその息子の話がタブー視されていることに気づき体を張って調べるマコト。

「黒いフードの夜」
果物屋の店先に突如現れたビルマ人。14歳で体を売ってお金を稼ぐ彼を目にし、彼の父親の話を聞き、彼のために自分は何が出来るかを考え行動する。

「電子の星」
東京の専門学校に通う同郷の友人と連絡が取れない、探してくれ、とトラブルシューターの元へと山形からやってきた男。イイ奴マコトは断りきれずに依頼を受けるが、失踪した男の部屋で見つけた映像に池袋の、いや東京の深い闇を見せ付けられる。危ない橋をギリギリで渡りながらも、男をほんものの負け犬にするための熱い夏をマコトが動く。

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