オー!ファーザーの書評・感想

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オー!ファーザー

本書は伊坂幸太郎の最新刊です。ただ最新刊とは言っても、書かれているのは結構前の作品です。2006年から2007年に掛けて新聞連載していた作品のようです。あとがきで伊坂幸太郎は、本書が伊坂幸太郎第一期の最後の作品で、「ゴールデンスランバー」以降が第二期だ、というようなことが書かれています。
主人公は高校生の由紀夫。由紀夫は、勉強もできてスポーツもできて女の子からも人気があってという、周りから何でもできる奴と思われている人間だけど、本人は実に厄介な事情を抱えて生きている。それは、父親が四人もいる、ということだ。
由紀夫の母親は結婚前四股を掛けていて、子供を妊娠したことを機に四人と暮らすことに決めたのだという。籍こそ入れていないけど、由紀夫にとっては生まれた時から父親が四人いるということには変りないわけで、めんどくさいし鬱陶しいわで実に困っている。
四人の父親はこんな感じ。鷹はギャンブル好きで、嘘を自信満々に言うと何故かホントっぽく聞こえる。葵はプレイボーイであり、とにかく女性とあらば声を掛け瞬時に仲良くなってしまう。悟は大学の教授で、最も理性的で頼りになる。勲は中学教師で身体を鍛えている。
知事選に盛り上がっている町内で、由紀夫は様々なトラブルに巻き込まれる。同級生の一人が登校拒否になって自宅へ向かったり、ドッグレースの会場でちょっとした犯罪行為を見かけたり、小学校時代の友人である鱒二が不良に絡まれているのに巻き込まれたりするのだ。試験期間を控えている由紀夫としては、そのどれにも積極的に関わりたくはないのだが、四人の父親や、鱒二や同級生の多恵子らに振り回される形で、由紀夫はめんどうなことに巻き込まれていき…。

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