陽気なギャングの日常と襲撃の書評・感想

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陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

本作は、ちょうど映画が公開されたばかりの「陽気なギャングが地球を回す」の続編になります。つまり、前作で大暴れした四人組、成瀬・雪子・響野・久遠、が、相も変わらず大暴れする、という内容になっています。
なんですけど、先にちょっと本作の成立過程を書いてしまいましょう。実は本作は当初、「ギャング」の主人公達を登場させる8編の短編集になる予定だったようです。しかし、著者である伊坂氏は、短編でいいんだろうか?と思ってしまったようで、短編4作を書いた段階で方向を修正、その短編四作を第1章として組み込んで、長編に仕立ててしまおう、と考えたようです。それで出来上がったのが本作だ、というようなことがあとがきに書いてあります。
という成立過程を踏まえて、内容の紹介をどうぞ。
人間嘘発見器である成瀬は、市役所に勤める公務員である。その部下に、大企業の社長令嬢と交際している男がいる。何でもその部下は、その社長から結婚を反対されているようで、さてどうしたもんでしょうねぇ、とのんびりと相談を受けるのだが、その途中でなんと、屋上篭城事件に遭遇する。刃物を持った男が人質にとった男を掴まえて屋上で立て篭もっている。その人質はなんと、市役所に苦情を言いにきたおじさんだった。人質のおじさんは、何かを書いた紙を落とすのだが…。
演説の達人である響野は、自身が店主である喫茶店に時折来る客からある相談を受ける。なんでもその男は、酒を飲むと記憶を失うらしく。今朝起きてみると、部屋に女性の書置きがあるのだが、その女性のことを何も覚えていない。さて一体その女性はどこの誰だったんでしょう…?という、「幻の女」を探してくれという相談だったのだけど…。

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