バガージマヌパナス―わが島のはなしの書評・感想

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バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)

舞台は沖縄(離島なのか本島なのかはよくわからない)。大和(日本本島のこと。アメリカ軍による占領が終わって間もない頃の物語だと思う)に行っても恥ずかしくないようにと、「綾乃」という名前をつけられた19歳の少女は、しかし島人として生きることに決めていた。同い年の若者がどんどんと都会へと出て行く中、働くことにも流行にも特に興味がなく、高校にも碌に行かず、ほとんど働きもしないで、日がな一日ガジュマルの樹の下でぼんやりをしているのだった。島のゆったりと流れる時間を愛し、他人にとやかく言われようが何もしないでダラダラと生きていくことが出来る環境に満足している綾乃は、今年86歳を迎える親友・オージャーガンマーと常に一緒にいて、怠惰で享楽的な毎日を過ごしている。
そんな綾乃の元に、神様のお告げがやってくる。なんと綾乃にユタ(巫女)になれと言うのだ。綾乃には確かにユタとしての力があるのだけど、はっきり言ってそんなめんどくさいことしたくない綾乃は、神様からの命令をあーだこーだで逃れようとする。しかし、ユタにならなければ神罰が下る、という無茶苦茶な脅しに屈し、ユタへの道を進むことになるのだが…。

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