リカの書評・感想

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リカ (幻冬舎文庫)

妻と娘の三人家族を養う平凡なサラリーマンの本間は、友人に誘われ今出会い系サイトに嵌まっている。妻のことも子どものことも愛している。でも、少しくらい遊んでみたい、という気持ちもある。生活に不満があるわけではないが、少しは刺激が欲しいと言ったところだ。
初めの内はどうすればいいのかわからなかった本間も、今では相手が書くプロフィールを読むだけで、相手が実際はどんな人間なのかを推定できるようにまでなった。何度か続ける内に、直接会って関係を続ける一人を見つけよう、と決め、その一人をじっくりと選んでいるところだ。
そうやって吟味に吟味を重ねて選んだのが、「リカ」と名乗る看護婦である。電話でも会話をし、会う約束を取り付けたのだったが、それからリカの行動は異常になっていった。30分おきに電話をしてはメッセージを残すといったことを散々続けるのだった。これはもう危険だと思い、リカと会うことを断念する本間。持っている携帯電話を壊し、リカが連絡を取れないようにした。
しかしそこからがすべての始まりだった。リカはネットに存在するありとあらゆる出会い系サイトに本間を探すメッセージを載せ続けているという話を聞き怖くなった。そしてある日、ついに本間はリカと遭遇したのだった。死ぬかと思うほどの恐怖を味わいつつ、本間はなんとか逃げ切った。
しかし、リカはどうやってか本間の新しい電話番号や自宅の住所なども知っているようだ。とにかく家族だけには知られたくない。本間はなんとかしようと努力するのだが…。

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