何このサイト!レインツリーの国の書評・感想

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レインツリーの国 (新潮文庫)

向坂伸行は、社会人三年目。ある日、何故というような理由もなく、10年以上も前に読んだある一冊のライトノベルの感想をウェブで探そう、と思い立った。
「フェアリーゲーム」というそのライトノベルは、ラストが残酷であり、しかし当時周りに本を読んでいる人間がいなかったために、それについて感想を言い合うことが出来なかった。ふと誰かと、あのラストについて語り合いたいという衝動に駆られて、検索してみたのだ。
すぐに見つかったのが、「レインツリーの国」という名前のサイト。そこには「ひとみ」という女性が、同じく10年以上も前に読んだ「フェアリーゲーム」の感想をつい最近書いてみたという文章が載っていて、伸行はそれに惹かれた。自分と似ているのにちょっと違うというその感性や言葉の使い方にやられた。この人と連絡を取ってみたい、と思い立って、メールフォームから長々とメールを送った。返信が来ることなど期待もせずに。
しかし返信はすぐに来た。それから頻繁にメールのやり取りを繰り返していくことになる。その内に、伸行の中に自然と、この女性と会ってみたい、会ってその声を聞いてみたいという欲求がふつふつと湧き出てくるようになった。
しかし「ひとみ」は、会えないという。それでもなんとか粘って、「ひとみ」と会う段取りをつけた伸行だったが…。

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