塩害の世界の中で。塩の街の書評・感想

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塩の街 (角川文庫)

舞台は、終わってしまった日本という国。
『塩害』と名付けられた災害のために。
ある日突然東京湾に『落ちて』きた謎の結晶。その結晶の襲来と同時に、奇妙な現象が、東京を中心に日本全土を襲った。
人間が塩になっていく、という現象。原因不明だが、ある日突然、自分の身体が塩に変わっていってしまうという謎の現象。
そんな『塩害』のために、人口が減り社会が崩壊し、東京は首都としての完全に失った。
人間の住む場所ではなくなった東京という土地に、しかし今でも住み続けている二人の男女。秋庭と真奈。彼らは東京の片隅で、ひっそりと暮らしている。
しかし、ささいなきっかけと無遠慮な発想に彩られることになる二人の人生。気づきたかったことに気づき、知りたくもなかったことを知ることになる。
『塩害』という世界の中で、多くの人が失い置き忘れてしまった<愛>を、真っ向から掴み取ろうとする物語。

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