アフリカにょろり旅の書評・感想

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アフリカにょろり旅 (講談社文庫)

本書は、長いこと謎のままだったウナギの産卵場所を世界で初めて特定したことで一気に有名になった東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」に所属する著者がした冒険を綴った作品です。
何故ウナギの研究に冒険が関わるのかというと、それはアフリカにしかいない「ラビアータ」というウナギを見つけるためなんです。著者は、世界に18種類いるウナギのすべての種類を採取し、遺伝子的に研究しようと計画をし、世界中を回って17種類のウナギを採取することに成功しました。しかし、残り一種類であるラビアータだけは未だ採取出来ていない。そのラビアータを求めてアフリカくんだりまで行くのである。
旅はもともと三人で始まった。著者と、ウナギの産卵場所を特定した塚本教授(旅はウナギの産卵場所特定よりも前に行われた)、そして助手のような立場である俊の三人である。
三人は、集団にボコボコにされているアフリカ人を目撃し、悪路をトラックで突き進んだり、断水した状況の中でシャワーを浴びたりという状況を繰り返しながら、ラビアータを求めてアフリカ中を駆け巡るが、一向に見つからない。
しかし、ラビアータが手に入りそうだという状況になり、日本で予定もある塚本教授は帰国することになった。しかしもちろん旅は終わらない。手に入りそうだったラビアータが手に入ることはなく、残された著者と俊は地雷原を超えて内戦が続く国にまで入り込むことになる。マラリアに罹患したり、ハエにたかられても動けなかったり、必死に嘘をついて外国人が立ち入れない場所に潜り込んだりと奮闘するも、簡単にはラビアータは見つからない。
『安全かつ確実にウナギを採集し、帰国することだけが目的』のはずの彼らの旅は、辺境作家である高野秀行もビックリするほど混沌を極めていくことになり…。

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