貧乏はお金持ち「雇われない生き方」で格差社会を逆転するに学ぶ「マイクロ法人」とはなんぞや

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貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社プラスアルファ文庫)

はじめに

マイクロ法人をつくれば、人はビンボーになる。そしてそれが、お金持ちへの第一歩だ。その上”雇われない生き方”を選択すれば、クビになることもない。
 人は生き延びるためなら、法の許す範囲でどんなことをしてもいい。これが自由な社会の根源的なルールだ。

ポイント

"マイクロ法人なら定款の作成は非常にかんたんだ。インターネットで「定款雛形」と検索すると、日本公証人連合会などが作成したテンプレートが簡単に見つかる。あとはそれをコピーし、必要箇所を書き換えるだけだ。"

"マイクロ法人をつくる手続きは、実際にはとても簡単だ。
 インターネットで「会社設立」を検索すると、「無料で会社設立できます」という行政書士のサイトが次々と出てくる。
 株式会社を設立する場合は、登記の前に、定款を公証人に認証してもらう必要がある。
 公証人は法的文書に関する専門職で、法律的に有効であることを認められた公文書(公正証書)を作成したり、その文書が正当な手続きでつくられたことを認証することができる。といってもこれもぜんぜん面倒なことはなく、近くの公証人役場に定款を持っていき、規定の認証手数料(五万円)を払って署名押印してもらうだけのことだ(合同会社では定款の認証なしで登記が認められているため、この過程を省略できる)。
 これまでは公証人に定款を認証してもらう際に、認証手数料以外に四万円の印紙税が必要だった。ところが政府の推進する電子認証を使えばこの税金が免除されるため、電子認証に対応した行政書士に四万円で会社設立を依頼すれば、印紙税分と相殺されて手数料が実質ただになる(認証料や登記免許税の実費はかかる)。"

"個人企業家にとって、会計上の理想状態とは次のようなものだ。
 ①マイクロ法人と個人(家計)で税務上の所得がない。
 ②マイクロ法人もしくは個人(家計)で財務上の利益が計上できる。
 このようにして生まれた財務上の利益は、税務上の所得ではないのだから無税で投資することができる。その投資収益も会計上の工夫で非課税かできれば、運用利回りはその分だけ向上する——。簡単にいえば、これがマイクロ法人の会計戦略だ。"

"理想主義に拠って立つ申告納税制度を前提にすれば、合理的な納税者は次のように行動するだろう。
①説明できない(アカウンタブルでない)ことはしない。
②説明できる(アカウンタブルな)ものはすべて経費として損金計上する。
③その上で、税務調査で否認されたものだけを訂正する。
 この戦略の究極の姿が、白色申告である。"

"マイクロ法人の設立に踏み切る際のハードルのひとつが、税務申告だろう。サラリーマンであれば、年末調整で税額計算と納付を会社が代行してくれるが、独立すればそれをすべて自分でやらなければならない。
(中略)
 現在では、ほとんどの人が記帳を自分で行っており、決算のみを専門家に依頼するようになった。その決算も、オンラインで仕事を請け負う格安税理士を使えば、五万円程度でやってもらえる。その費用も節約したければ、地元の税務署に相談に行けばいい。"

"有利なファイナンスを実現するためには、どこに登記するかが重要になってくる。マイクロ法人を設立する際は、自宅や事務所のほか、実家も含め登記可能な自治体の制度融資をすべて調べてみるといいだろう(ただし融資の手続きは自治体が指定する地元の金融機関を利用する必要があるから、あまりに遠いと時間や交通費が無駄になる。税務申告も、登記地の税務署で行うことになる)。"

"日本の官僚機構は、サービスの提供にあたって申告主義を原則としている。派遣切りにあって寮を追い出され、貯金もなく野宿を余儀なくされるのは明らかに不幸な状況だろうが、それだけでは行政は援助の手を差し伸べてくれない。利用者は自治体の窓口に自ら足を運び、必要な書類を整えたうえで失業保険や生活保護を申請しなければならないのだ。国家の援助を受けられるのは、自分自身で「社会的弱者」であると証明したひとだけなのだ。"

"官僚制の本質は非人間性にある。これは言い換えれば、国家は国民を無差別に扱わなくてはならないということだ。生活保護の申請を受け付ける際に、自治体職員が一人ひとりの「人間性」を判断していたら現場は大混乱に陥るだろう。職員の善意や悪意とは無関係に、提出された書類に基づいて機械的に処理するのが正しい行政のあり方なのだ。

"私たちは、国家のない社会を生きることはできない。国家を否定し、革命を目指すのは自由だが、大多数のひとは無政府主義の理想を目指そうとは思わないだろう。生き延びるためになすべきなのは、国家に依存するのでも権力を拒絶するのでもなく、国家の仕組みを観察し、理解し、道具として利用することだ。"

感想

最後の引用したパラグラフがこの本のすべてを表しています。格差社会をサバイバルしたい方におすすめの本です。

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