10分話す力の重要性!人をひきつける話し方をするトレーニング方法

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人を10分ひきつける話す力 (だいわ文庫)

自身話すことがとても上手な齋藤孝氏が「話す力」とは何かを明確に分析.どれくらい難しいかを明らかにして,どうやってそれを身につけるかのトレーニング方法まで具体的に説明した好著.

永六輔氏や古今亭志ん生師匠・キング牧師から宮崎駿監督までの古今東西の話の「名人」の話とその解説も大変面白い.

十分話す力の重要性

話すという行為は日常的にやっていることなので,たいていの人は「三分程度のスピーチなら,なんとかなるだろう」と考えがち.実際はそうではなく三分程度なら聞くほうの人が我慢できるから,何とかなっているというケースが多い.

商談や面接・プレゼンテーションなど,現実の生活では十分くらい話さなくてはならないことは多い.その場合,ただしゃべっていても意味がなく,聞く人をひきつけなくてはならない.

その十分で人をひきつけられるから,次のチャンスが生まれる.最初の十分で人をひきつけられる話ができなければ次はない.十分話す力があるかどうかに,仕事や恋愛など人生の浮沈がかかることもある.

「話し慣れ」ても本当の話す力は身につかない

百人をひきつける話す力を持つためには,トレーニングが必要だが,単に場数をこなすだけでは「話し慣れ」はするが,本当の話す力は身につかない.

たとえば,日常的に百人くらいの人に向かって話をする機会は,教師や社会的地位の高い人に多いが,そうした人の多くは話し慣れているだけで,じつは人をひきつけていない場合も多い.

話し上手の秘密

現代の話し上手と言われる永六輔さんや黒柳徹子さんは,千人の人を一時間以上自分の話にひきつけることができる.その力の秘密はまず話のネタが多いこと.

友達同士ならノリだけの話でもいいが,相手が多くなれば,話の中の意味の含有量が高くなければ聞いてもらえない.

さらに,場の空気を感知する力がものすごく強い.今,話していることが,聞き手にどんな反応を起こしているか,その場の雰囲気を敏感に感知して,相手の状況を見ながらネタを替えていく.

もちろん,視線を下に向けず会場の隅々にまで巡らし,張りのある声,話すスピードも緩急をつけてテンポをつくり,人の気持ちを逸らさせない.

十分話すにはトレーニングが必要

人を十分ひきつけて話すことは,トレーニングなしには絶対できない.二〜三キロなら普通に走ることはできても,十キロ走るためにはトレーニングしなければならない.

話のおもしろさをチェックし合う

話す力をつけるためには,自分の話に「意味」があるか,自分の話は「人に発見や気づきをもたらしているか」をつねにチェックする必要がある.

「再生十エピソード方式」

「ある,ある」と,聞きながら,あるいは読みながら,自分のエピソードを頭の中で整理する.それを軸にして,話を再生する練習をする.

「理解力十エピソードカ」

本などから得た知識の再生を基盤にして,そこに自分の経験を織リまぜて話すと,その人自身の話になる.

「読む,書く」

話す内容の「意味の含有率」を高めるいちばんいい方法は,「書き言葉」を訓練すること,つまり,読書すること,文章を数多く書くこと.

録音して文字に起こす

自分の話に意昧がどのくらい含まれているのかは,録音して文字に起こしてみるとわかる.

たとえば,雑誌などで対談をした際,対談テープを文字に起こすと,ほとんど直さず記事になる人と,たくさん手を入れなくては記事にならない人にはっきりと分かれる.手を入れなくてはならないのは,そのままでは何を言おうとしているのかわかっていない,つまり,意味の含有量が少ない.

「三分の一の法則」

会議など,数人から十数人でのコミュニケーションの場では,何か一つ思いつくと,すぐにその場で発言してしまう人がほとんどだが,それはあまりよくない.

とりあえず発言したいことが一つできても,すぐには言わない.もう一つ,もう一つと,発言したいことが三つ貯まったら,話の流れの中で「これは主張したい」ということを一つだけ選んで言う.
 

ふだんから意識して「三分の一の法則」で話すと,かなり意味のある発言ができるようになる.

「二人の時間」

「一人の時間」とは,一人で考えてネタをしっかりつくる時間である.

次に,スピーチをする前に,だれかとその話題について話し,そこで修正を加える.次の段階で,はじめて多数の前で実際に話す.

人前で話し慣れていない人が,一人で練習するだけではどうしても硬いスピーチになってしまう.硬さをとるには,スピーチの前に「二人の(三人)時間」を持つこと.家族にでも友人でも一度話してみる.

うまいスピーチは,見応えのある一人芝居のようなもので,そこには聞き手との無言のやりとりがある.コミュニケーションがとれていると感じると人は耳を傾ける.

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