アルケミスト―夢を旅した少年のあらすじ・感想

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アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

キーワード

「若いときは自分の運命を知っているのに、いつからか、不思議な力によって自分の運命を実現することが不可能だと思い込まされてしまう」

あらすじ

羊飼いの少年の毎日は、実に自由でありかつ同じことの繰り返しである。ある晩、少年は夢を見る。自分の夢を信じ、出会いと別れを経験し、時に夢を忘れ、そしてあきらめようとしながらもピラミッドを目指す少年。そして、やがて訪れる錬金術師(アルケミスト)との出会い。前兆を見逃さないこと。勇気を持つこと。人生に必要な知恵を学び成長していく少年の物語。

感想

結論から言うと、この本は私にとって宝物の一冊となりました。

文章は子供向けだと思いますし(とても読みやすい)、つまらなく感じる方もいるかもしれません。子供だましだなって。

ただ、なんと言うか、私にはとてもインパクトがありました。

「前兆に従うこと」
いわゆる虫の知らせというものですが、これは、小さなことに耳を傾けることの大切さを説いています。何かを強く望むとき、色々なところで前兆があり、自分の夢が叶うように手助けやアドバイスをしてくれるというものです。

もちろん悪いことも起こります。
騙されたり盗まれたり殴られたり。
命の危険にさらされることさえあります。

でも、それでも。
物事を多方面から見る必要性を説くのです。

「騙されてお金を盗まれた哀れな羊飼い」(現状)
「夢で見た宝物を見つけに行く旅人」(選べる未来)

どちらも、少年のことです。
どちらの人生が楽しいか。もちろん、後者ですよね。

苦境に立ったときにどう考えるか。
はたまた自分の夢は何なのか。

そして、物語の最初のほうに出てくるガラス屋の主人。
「夢を叶えてしまったら、生きていく目的がないような気がして怖い」
この気持ちも、なんとなくわかります。
「夢は追いかけているときが一番幸せだよ」という言葉も良く聞きます。

変化をおそれること。
それは、変化が起こったときよりも辛いこと。

ガラス屋の主人の悩みである、あの問題の答えは。
私は、物語を最後まで読んで確信しました。

夢を持っている人、あきらめた人、忘れてしまった人、全ての年代の全ての人に読んでいただけたらと思います。

大人になってから読む物語は、子供の時と違った感じ方が出来ますね。
一度目は物語として楽しみ、二度目は人生の処世術として読むことが出来る本です。

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