古典経済学からケインズ経済学へ。マンキュー マクロ経済学Ⅰ 入門編の書評・概要

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マンキュー マクロ経済学(第3版)Ⅰ 入門編

本書の概要

 パンを生産して消費するという、家計と企業のみのもっとも単純な経済モデルから始まり、閉鎖経済、開放経済と、順々にパラメータを増やしながら、財政や金融の何をどう変えると経済のどこがどのように変化するのかを、グラフを多用しながら説明している。モデルを表す数式がいくつか登場するが、その定式化の説明はかなり省略されており、行間を補完する為には大学程度の微分学の知識が必要になる。

古典経済学からケインズ経済学へ

 入門篇では、出版されている通り、価格が伸縮的な古典経済学の説明から始まり、価格が硬直的なケインズ経済学の説明に発展していく。この訳者の親切なところは、原書の直訳に留まらず、日本での事例を補足したり、記述を日本のケースに改めている部分が散見されることである。このため、単なる訳本を読んでいるというよりは、原著者の構想に従って日本用の教科書が書き下ろされているとみなした方が適切かもしれない。

総括

 何の基礎知識もなく本書を読むと、それが経済学のお約束なのか、記述レベルに合致しないため省略されているのかが良く分からず、終盤では難儀するところもある。試しに、WEB上で拾える参考文献を見てみたが、文章ばかりで一切数式がなかったので、経済学というのは、特に仮説を提案する論文では、あまり数式にこだわらないのが通例なのだろうか。

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